2016年4月11日月曜日

陸前高田ドキュメンタリー『あの街に桜が咲けば』の書籍が出版されました!


私が防災士を目指すきっかけ、そして防災団体「やろうよ!こどもぼうさい」を立ち上げるきっかけとなったドキュメンタリー映画『あの街に桜が咲けば』が書籍となって本日発売されました。

この映画は全47都道府県で171回自主上映され、2016年3月21日をもって上映を終了しました。
映画が伝えてきた被災地からのメッセージをこれからも伝え続けるため、映画を製作した小川光一監督によって書籍化されることになりました。電子書籍版は今日から読むことができます。紙版の実物本も5月に発売される予定です。

東日本大震災被災地についての報道は時間の経過とともに少なくなり、風化の速度は急速に増しています。同様に私たちの中で防災・減災の意識を高く保つことにもますます難しさを感じます。震災発生当時は危機意識を持っていましたが、毎日生きていくための活動に忙しく携わっていますし、災害に対する緊張感を保ち続けることに疲れてしまうこともあります。

それでも日本のどこかで災害は毎年のように必ず発生しています。

「自分の住む町で災害が起こったとき、あなたは大切な人を守れますか?」
この映画からそう問いかけられたとき、「はい、守れます!」とは言えませんでした。
そして備えを重ねてきた今も自信を持っては言えません。

どれだけ防災や減災を試みて準備したとしても、すべての災害から100%大切な人を守ることはできません。3月17日のブログにも書きましたが、新たな災害が発生してまた犠牲者が出てしまったというニュースに触れるたびに、苦しくなり無力さを感じます。防災なんて意味がないんじゃないかとも感じてしまいます。あきらめるべきでしょうか?

ラスト上映会の小川監督の講演でも言われていました。被害に遭う確率を0%にすることはできないとしても、例えば30%を25%にすることは全員にできるんです。大切な人が命を失ってしまう確率を少しでも下げることはできるんです!

すでに書籍を読み終えましたが、著者のストレートな言葉が何度も何度も心に刺さりました。陸前高田の人たちの想い、著者の想いが伝わり、行動するよう駆り立てられます。

自分の大切な人、そして友人全員に読んでもらいたいと感じています。
そして一人でも多くの方にこのメッセージが届きますように…。

電子版書籍は下記リンクから購入できます。現在270円(税込)です。
http://urx.red/tdlB

やまざきひかる

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