2016年3月4日金曜日

ご近所に潜む危険


今日都内某所を歩いていた時に、倒れたブロック塀に遭遇しました。
だれも住んでいない建物の脇のブロック塀が4m以上の長さで空地側に倒れていました。

地震で倒れたのか老朽化で倒れたのか、または人為的に倒されていたのかは分かりませんが、地面近くかでボキっと折れていて、縦の鉄筋が全く入っていないようにも見えます。


こんなブロック塀が、大きな地震で人が通っている道路側に倒れたらと思うと本当にぞっとします。

地震によるブロック塀の倒壊被害事例で挙げられることが多いのが1978年の宮城県沖地震です。
マグニチュード7.4(震度5)の地震が仙台市を襲い、旧仙台市地域だけで11,740ヶ所でブロック塀が倒壊しました。そして全体での犠牲者28名のうち実に18名がブロック塀の倒壊によるものでした。

あらためて自宅の周りを見回すとブロック塀がいっぱいです!小学校が近いので家の前の道も通学路にもなっていますが、もし両側から道路にブロック塀が倒れてきたら逃げ場がなくなるぐらいの道幅です。一方で駐車場などの退避できるような広いスペースも散在しています。家の周りの安全と危険をよく知り、どう行動するかイメージしておくことが大切ですね。

宮城県沖地震の教訓も踏まえ、1981年の建築基準法改正に伴ってブロック塀の強度についても新耐震基準が導入されました。この新耐震基準は、震度5強程度ではほとんど損壊がなく、震度6強から震度7でも人命に危害が及ぶ被害を生じないことを目標に定められています。

今一度ご自宅の周りの危険について、子どもたちと一緒に歩いて確認してみましょう!子どもたちだけで道を歩くときに命を守る行動をとれるように繰り返しイメージさせてあげましょう!

また、ご自宅のブロック塀はいつ頃に建てられたものでしょうか?旧耐震基準の時期に建てられたものであれば、新耐震基準に基づいた改修をぜひご検討ください!新耐震基準後に建てられたものでも、塀の傾き・ひびが無いかなどをご自身でチェックしてください。横向きのひび割れが見られる場合、縦の鉄筋が折れてしまっているようなケースも考えられます。心配な場合は専門家に相談してみましょう。ご自分とご家族、そして家の前を通るたくさんの人の命のために。

やまざきひかる

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