2019年10月28日月曜日

名古屋市博物館の特別展『治水・震災・伊勢湾台風』に行ってきました



昨日の岐阜県関市での上映・講演の帰りに、期間中に行きたい!と熱烈に思っていた、名古屋市博物館の特別展『治水・震災・伊勢湾台風』に寄り道することができました。

江戸時代以降の木曽三川の治水や分流工事の歴史、世界最大級の内陸地震である濃尾地震や伊勢湾台風の記録など、とにかく興味深かったです。木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の流域は古くからたびたび洪水に見舞われていたけれど、早くも江戸時代初期からきちんとした計画のもと治水が行われていたり、被災者への税金(年貢)の免除や義援金の考え方などがその頃から始まって今まで受け継がれていたり。その後明治時代には長年の悲願だった三川完全分流工事が実施され、時代時代に合ったハード面での防災の取り組みの上に現在の都市が発展していることを知りました。

1891年(明治24年)に濃尾地震が発生した頃からは災害が「報道」されるようになり、他地域の災害から教訓を学んだり支援物資が送られたり今で言うボランティアの活動が行われたりするようになったそうです。昭和時代の伊勢湾台風では、写真などから後世に記録を残そうという活動も加速していたんですね。ソフト面での防災もどのように発展してきたのか知りました。

展示をじっくり見ていると、先人への感謝と尊敬の気持ちがどんどん湧いてきました。こんな風に時代に合わせて防災も変化してきたんですね。大きな大きな爪痕を残している今年の台風19号は色々な面で伊勢湾台風と比較されましたが、近年頻発する大災害を考えると、今の時代はハード面・ソフト面の両方でまた変化が必要な時なのかもしれないですね。過去の災害から学びながら、時代に合わせて。。。


お近くの方はぜひ11/4までに名古屋市博物館に、そして名古屋市港防災センターでも12/1まで伊勢湾台風60年特別企画展が開催されていますので、そちらも合わせてお出かけになることをお勧めします。特に港防災センターはお子様連れでも楽しめま〜す(๑˃̵ᴗ˂̵)

やまざきひかる

2019年10月27日日曜日

『いつか君の花明かりには』岐阜県関市での上映でした


今日は『いつか君の花明かりには』岐阜県関市での上映・講演でした。早朝からの防災訓練の後に参加してくださった70名ほどの地域の皆様、そして20人以上の子どもたち、ありがとうございました!

ここは津保川や吉田(きった)川が町内を流れ、ため池も多い地域です。津保川の少し上流の地区では昨年7月の西日本豪雨で大きな氾濫被害もありました。岐阜は、発生確率が高いと言われている阿寺(あてら)断層帯や濃尾断層帯など、多くの既知の活断層も抱えています。


防災訓練と上映会には若いご家族の参加も多かったのが素晴らしいと思いました。防災を担う次世代の防災リーダーが育ってくれそうな予感がします。お招きいただいた地域の皆様も温かくパワフルでした。この地域のさらなる防災に、今日灯った花明かりが少しでも力になれたら嬉しいです!

上映前の子どもたちとの⚪︎×クイズも大いに盛り上がりました。時間が空いてしまったので急遽実施することになりましたが、楽しく真剣に参加してくれた子どもたちそれぞれの心にも、何かが残ってくれていると信じています。

駅まで送っていただきながら主催者の方と「次は関の中学生に観てもらいたいね!」そんな話をしながら別れました。近い将来にまた関を訪れる機会を楽しみにしながら帰路につきます。(『伊勢湾台風展』を開催中の名古屋市立博物館にだけ寄り道します!)

2019年10月20日日曜日

『いつか君の花明かりには』神奈川県相模原市での上映でした


 今日は神奈川県相模原市で『いつか君の花明かりには』の上映と講演をさせていただきました。ご来場くださった300名ほどの皆さま、たくさんの子どもたち、そして地域の「第20回 7自治会合同防災訓練」の記念上映としてお招きくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。


 超広域的な被害をもたらした今回の台風19号では、相模原市でも緑区を中心に甚大な被害となりました。発生間もない進行形の災害であることもあり、災害と防災を自分のことととらえながら参加してくださった皆さんの真剣な表情が印象的でした。先進的な防災の取り組みが行われている地域ということで、学校と地域の連携や若い世代の活躍など、学ぶことが多くありました。防災の花明かりがこの地域で、そして次の世代まで温かく・優しく灯り続けることを確信しています。


【あなたの街でも上映しませんか?】
「防災の映画」ではありますが、恐怖を感じる映画ではありません。防災が苦手だった頃の僕が観たら、防災したくなったと思います。出演者の皆さんの、温かくも力強い言葉が詰まったドキュメンタリーです。大切な人と一緒に観てほしい。大好きな街で上映してほしい。そんな風に感じています。上映会企画前や構想中の段階でも、ぜひご相談ください(*^-^*)