防災団体やろうよ!こどもぼうさい代表。 2015年の夏頃までは、防災が大の苦手でした。でも今は、全国で子ども向けの防災教室や、防災普及の講演活動を行なっています。2018年7月に全国公開した防災啓発ドキュメンタリー映画『いつか君の花明かりには』の共同監督。 日々の活動や楽しく備える方法などを不定期で更新していきます。よろしくお願いいたします。
2015年10月16日金曜日
今やろう!その④【部屋の安全を確認しよう】
9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その④【部屋の安全を確認しよう】です。
参照:『東京防災』94~95ページ
家屋の耐震性が増し、大きな地震でも家が崩壊するというリスクは少なくなってきたかもしれません。しかし倒壊しない家の中でも、大きな揺れが起こると家具や家電が凶器と化します。高層住宅の上階ではさらにその危険は大きくなります。
今住んでいる家の中には、どんな危険がありますか?家族でチェックしましょう!
□ 避難経路となるドアや廊下が家具の転倒などでふさがれませんか?
□ 倒れてきそうな家具はありませんか?
□ ストーブに倒れかかって火事を引き起こすような位置に家具はありませんか?
□ 緊急地震速報を聞いてすぐに逃げ込めるような安全な部屋はありますか?
大きな揺れで背の高い家具や冷蔵庫は倒れ、テレビは水平に2~3m飛んできます。引き出しは飛び出し、窓や家具のガラスは割れます。地震での負傷者の30~50%は家具類の転倒・落下によるそうです。家具の配置を工夫したり家具を固定するだけでこのケガのリスクを大幅に減らすことができます。具体的な提案は『東京防災』95ページをご覧ください!
次回このブログで取り上げる「今やろう!」シリーズでは、家具の固定について取り上げたいと思います。
私は建築が本業で、特に内装工事が得意です。【防災士×建築】で、家具の固定や移動をご自分ではできない方のお手伝いもできたらと思っています。部屋の安全を一緒に確認して!などでもお気軽にお問い合わせください。当ブログのコメントやTwitter(@hikayamazaki)へのDMなどでお気軽にお問い合わせください。
やまざきひかる
2015年10月15日木曜日
親の手本
10月13日のブログに続き、10月12日に出席した『桜ライン311防災会議』からもうひとつ、最後の質疑応答でお聞きしたことをピックアップします。
2015年10月1日付で『やろうよ!こどもぼうさい』という防災団体(任意団体)を立ち上げました。子どもたちと子どもを持つ親世代の方々に、さらに防災・減災に関心を持ってもらえるような活動を目指しています。立ち上げたばかりで手探りで自信がない部分も多いので、この防災会議の機会に「子どもたちに防災について何を・どのように教えることが大切でしょうか?」と質問しました。
桜ライン311の前副代表・佐藤一男さんが答えてくださいました。
現在は防災士でもある佐藤さんは3人の小さな子どもたちのパパで、岩手県陸前高田市で被災され自宅は津波で流されてしまいました。(佐藤一男さんの体験談)
ご自分の体験を踏まえ、次のようにアドバイスをくださいました。
「自分は子どもの頃、おじいさんから伝えられてきたことを繰り返し繰り返し教えられました。それは、津波が来たら人より先に逃げろ、大きな地震が起きたらテレビを見ている時間はない、逃げることを笑うやつのことは信じなくていい、といったことでした。大事なのは家庭で子どもの心に刷り込むこと、親がやって見せること、何度も何度も繰り返し語り行動に結びつけることだと思います。」
親の『生き方』には親の『言葉』よりも大きな力があります。
災害時に自分の命を守ることについても繰り返し言葉で教えることに加え、防災・減災に高い関心を持ち続けるという親の手本を見せることも本当に大切なんですね!
防災団体『やろうよ!こどもぼうさい』でも、子どもたちだけではなく、手本を示す立場の同年代の親の皆さんにも伝染するような活動を考えていきたいと思います。
たくさんのことを感じられた防災会議に感謝です。
やまざきひかる
2015年10月14日水曜日
今やろう!その③【大切な物をまとめておこう】
9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その③【大切な物をまとめておこう】です。
参照:『東京防災』91ページ
災害時、すぐに持ち出せるように貴重品をまとめておくことがすすめられています。紙製の証書類(預金通帳・パスポート・土地や家の権利書・年金手帳・保険証・株券・保険証書・お薬手帳など)、印鑑、家族の写真などをまとめておくことができます。なるほど、水から守るためにビニールなどに入れておくのもいいんですね!そしてまとめた貴重品をまとめて盗まれることがないように十分に注意しましょう!
自宅が被災した場合、家屋倒壊による紛失や焼失可能性もあります。非常用持ち出し袋には預金通帳の番号部分のページのコピー・免許書等の写真付き身分証明書のコピーを必ず入れておきましょう。これがあれば原本が紛失・焼失してしまった場合にも必要な手続きを経て預貯金を引き出すことができるそうです。その他、1週間程度しのげる程度の額の現金(公衆電話用の小銭も)、いつも飲んでいる薬の名称を記載したメモなどを入れておくこともすすめられています!今すぐやってみよ〜!
やまざきひかる
2015年10月13日火曜日
危険な場所に生きているという認識を!
昨日(2015年10月12日)東京のお茶の水女子大講堂で行われた【桜ライン311減災会議】に出席しました。『桜ライン311』とは陸前高田市の津波到達ライン170kmに17000本の桜を植えるプロジェクトです。再び陸前高田市を津波が襲う時、後代の人たちが桜のラインより上に逃げることによって命を守ることを目指しています。それとともに、もう二度と災害によって同じ思いをしてほしくないと強く願って活動しています。
減災・防災について本当に考えさせられる内容でした。最後に訴えられた、「考えているだけではなくて行動してください!被災しないでください!私たちの後悔を繰り返さないでください!」という言葉が今も強く心に残っています。災害は必ず起こり被害をゼロにすることはできないので、どう被害を少なくするかを考えて実行することが「減災」です。
昨日の会議の内容から一つピックアップします。
スイスの保険会社スイス・リーが2013年に行った調査が紹介され、私たち一人一人が危険な場所に生きているという認識を持つことがすすめられました。この調査は世界616都市を対象に洪水、嵐、高潮、地震、津波などのリスクなどで被災する人口を推計して危険度を比較した調査です。ワースト1位、つまり災害に対して世界で最も危険な都市はどこだと思いますか?そうなんです。『東京・横浜圏』です。人口が密集していること、埋め立て地域が多いこと、道路が狭いことなども要素として挙げられているそうです。ちなみに『大阪・神戸圏』がワースト4位、『名古屋圏』がワースト6位に入っています。 また日本は非常に狭い国土ながら世界平均の2倍以上の雨が降ります。世界の活火山の7%(110個)がこの狭い国土にあります。大きな地震の発生頻度も世界4位(1980年~2000年の年平均)です。先日の関東・東北豪雨で大雨を降らせた線状降水帯は、今回被害を受けた地域以外のどこにでもかかる可能性もありました。
私たちには自分の周りでは災害は起こらないと考えたがる傾向がありますが、絶対に安全な場所なんて存在しないことを意識しないといけないですね。①認識する→②災害を理解しイメージする→③アクションし訓練する→④高い意識を継続する。続けていきたいです。
「考えているだけではなくて行動してください!被災しないでください!私たちの後悔を繰り返さないでください!」
やまざきひかる
2015年10月12日月曜日
今やろう!その②【非常用持ち出し袋を用意しよう】
9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その②【非常用持ち出し袋を用意しよう】です。
参照:『東京防災』90〜91ページ
10月9日のブログで書かせていただいた「日常備蓄」とは似ているようで違います。日常備蓄は「家庭内避難」つまりライフラインが止まった自宅で過ごすために必要な備えであるのに対し、非常用持ち出し袋は自宅での避難生活ができないため「家庭外避難」が必要な時のための備えです。家庭外避難が必要な状況ということは、命を守ることを最優先すべき危急の事態であることを意味していますので、すぐに持ち出せて避難所まで持ち歩ける大きさであり、命を守るために個人の必要にかなった必要最低限な中身であることが必須です。日常備蓄とは別の考え方で両方を備えなければなりません。
前述の通り命を守るために必要なものは個人によって異なりますが、入れておくと良い基本的な物は『東京防災』90〜91ページに記載されています。これに加えて個人にとって必要なものを入れておきましょう。お子さんがいるご家庭ならそれぞれの子ども用の非常用持ち出し袋も用意することをお勧めします。子どもたちが自分の命を守る助けになるだけでなく、日頃から防災への意識を持つように教える上でも役立つと思います。
また家庭だけではなく、職場にも非常用持ち出し袋を準備することが進められています。ライフラインが止まった職場に泊まることや徒歩で帰宅しなければならない状況を想定して中身を考えることができます。
我が家の実践編も後日ブログでご報告したいと思います。
やまざきひかる
参照:『東京防災』90〜91ページ
10月9日のブログで書かせていただいた「日常備蓄」とは似ているようで違います。日常備蓄は「家庭内避難」つまりライフラインが止まった自宅で過ごすために必要な備えであるのに対し、非常用持ち出し袋は自宅での避難生活ができないため「家庭外避難」が必要な時のための備えです。家庭外避難が必要な状況ということは、命を守ることを最優先すべき危急の事態であることを意味していますので、すぐに持ち出せて避難所まで持ち歩ける大きさであり、命を守るために個人の必要にかなった必要最低限な中身であることが必須です。日常備蓄とは別の考え方で両方を備えなければなりません。
前述の通り命を守るために必要なものは個人によって異なりますが、入れておくと良い基本的な物は『東京防災』90〜91ページに記載されています。これに加えて個人にとって必要なものを入れておきましょう。お子さんがいるご家庭ならそれぞれの子ども用の非常用持ち出し袋も用意することをお勧めします。子どもたちが自分の命を守る助けになるだけでなく、日頃から防災への意識を持つように教える上でも役立つと思います。
また家庭だけではなく、職場にも非常用持ち出し袋を準備することが進められています。ライフラインが止まった職場に泊まることや徒歩で帰宅しなければならない状況を想定して中身を考えることができます。
我が家の実践編も後日ブログでご報告したいと思います。
やまざきひかる
2015年10月11日日曜日
多数派同調性バイアス
10月8日に広島市で発生した火災で、残念なことに3名の方が亡くなりました。
死傷された方々が2回の同じ部屋におられた可能性があるとの報道を聞いて、防災心理学の「多数派同調性バイアス」を思い出しました。(今回の火災で同調性バイアスが関係していたという報道は今のところありません)
『あの街に桜が咲けば』上映後の小川光一監督による講演でも何度か耳にしている言葉なので気になって調べていました。ある心理学者の研究によると、不意の災害に見舞われた際に落ち着いて行動できる人はわずか10〜15%ということで、ショック状態で何もできなくなってしまう人が大多数だそうです。密室で火災に気付いた時点で全員が何もできない状態の場合に「多数派同調性バイアス」が働くと、どうして良いか分からないので周囲の人の動きを探り同じ行動をすることが安全と思い込んでしまうようです。結果全員が逃げ遅れてしまうと。同じ状況で、1人でも落ち着いて状況を判断して避難することを選ぶことでその部屋の全員が助かったというケースも多いようです。
これは火災の時だけに働く心理ではありません。地震などの発災時や津波警報、避難勧告、避難指示の時にも働くかもしれません。自分は何の準備もせずに前述の落ち着いて行動できる10〜15%に入る自信はありません。災害が起こった時にどう行動するか日頃からイメージしておくことや防災心理学をもう少し勉強するなどの積み重ねでその自信をつけていけたらと思います!
やまざきひかる
死傷された方々が2回の同じ部屋におられた可能性があるとの報道を聞いて、防災心理学の「多数派同調性バイアス」を思い出しました。(今回の火災で同調性バイアスが関係していたという報道は今のところありません)
『あの街に桜が咲けば』上映後の小川光一監督による講演でも何度か耳にしている言葉なので気になって調べていました。ある心理学者の研究によると、不意の災害に見舞われた際に落ち着いて行動できる人はわずか10〜15%ということで、ショック状態で何もできなくなってしまう人が大多数だそうです。密室で火災に気付いた時点で全員が何もできない状態の場合に「多数派同調性バイアス」が働くと、どうして良いか分からないので周囲の人の動きを探り同じ行動をすることが安全と思い込んでしまうようです。結果全員が逃げ遅れてしまうと。同じ状況で、1人でも落ち着いて状況を判断して避難することを選ぶことでその部屋の全員が助かったというケースも多いようです。
これは火災の時だけに働く心理ではありません。地震などの発災時や津波警報、避難勧告、避難指示の時にも働くかもしれません。自分は何の準備もせずに前述の落ち着いて行動できる10〜15%に入る自信はありません。災害が起こった時にどう行動するか日頃からイメージしておくことや防災心理学をもう少し勉強するなどの積み重ねでその自信をつけていけたらと思います!
やまざきひかる
2015年10月10日土曜日
関東・東北豪雨から1ヶ月
大きな被害をもたらした「関東・東北豪雨」から今日で1ヶ月。
復興に向けた前向きな報道が目立つ中、今も400人以上の方が避難所での生活を強いられていますね。被災当日から変わっていない光景もあり、もと通りの生活に戻るにはまだまだ時間が必要ですね。
その日の朝まで、我が家がそんな状況になるなんて誰も思っていなかったと思います。私たちもいつ災害に遭遇するかわかりませんし、それをとどめる力もありません。できることは、イメージしておくことと備えておくことだけ。
やまざきひかる
復興に向けた前向きな報道が目立つ中、今も400人以上の方が避難所での生活を強いられていますね。被災当日から変わっていない光景もあり、もと通りの生活に戻るにはまだまだ時間が必要ですね。
その日の朝まで、我が家がそんな状況になるなんて誰も思っていなかったと思います。私たちもいつ災害に遭遇するかわかりませんし、それをとどめる力もありません。できることは、イメージしておくことと備えておくことだけ。
やまざきひかる
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