防災団体やろうよ!こどもぼうさい代表。 2015年の夏頃までは、防災が大の苦手でした。でも今は、全国で子ども向けの防災教室や、防災普及の講演活動を行なっています。2018年7月に全国公開した防災啓発ドキュメンタリー映画『いつか君の花明かりには』の共同監督。 日々の活動や楽しく備える方法などを不定期で更新していきます。よろしくお願いいたします。
2020年6月1日月曜日
今日は災害用伝言ダイヤル「171」が体験できる日です
東日本大震災が発生した日、首都圏の道路は帰宅困難者であふれかえりました。歩道からはみ出て車道を歩く人もたくさんいて、自動車の大渋滞の原因の一つともなりました。思い返せば1995年の阪神淡路大震災。交通渋滞がなければ緊急車両がもっと早く駆け付けられて、救うことができた命もたくさんあったと言われています。都心部での災害において、人命救助を阻む要素となってしまうかもしれません。それは、震災が発生しても無理に帰宅しないこと、会社などにいるならばそこにとどまることが強く勧められている大きな理由の一つです。ただ私たちの心理としては、『家族が無事かどうかわからない』ときには、そんな勧めを無視してでも無理に帰宅したいという気持ちになります。
企業などで講演させていただくときには、必ずこのことをお伝えしています。そして今できることとして、ご家族との安否確認の方法を複数決めておくことをお勧めしています。停電が発生していない場合、LINEやFacebookなどインターネット回線を利用した連絡手段は有効という場合もあります。それと合わせて、インターネット回線が使えない場合の手段として、NTTが提供する『災害伝言ダイヤル171』も勧められています。大きな災害が起こった時に、被災した地域で開設される声の伝言板です。被災地の人は声でメッセージを録音し、安否を知りたい人はそのメッセージを聞くことができます。携帯電話・公衆電話・固定電話いずれからも利用できます。
家族全員が使い方を覚えておきましょう。(音声ガイダンスに沿って操作できます)
◇メッセージを録音するとき
(1) 「171」をダイヤルする。
(2) ガイダンスに従って「1」を押す。
(3) 自宅の電話番号を入力する。
(4) ガイダンスに従って「1」→「#」を押す。
(5) 録音する(30秒までなので簡潔に)
(6) ガイダンスに従って「9」→「#」を押す。(終了)
◇メッセージを聞くとき
(1) 「171」をダイヤルする。
(2) ガイダンスに従って「2」を押す。
(3) メッセージを聞きたい方の自宅の電話番号を市外局番から入力する。
(4) ガイダンスに従って「1」→「#」を押す。
(5) 再生が始まる。
暗証番号をあらかじめ決めておいて、暗証番号を使って録音・再生することもできます。
録音保存期間は48時間、1電話番号あたり10件まで録音できます。
毎月1日と15日などが『体験日』になっています。家族みんなで練習してみましょう!
また携帯各社がテキストでメッセージを残し、確認することができる『災害用伝言板』を準備しています。ご自分の携帯電話で一度調べてみましょう。こちらも1日と15日などが体験日に設定されていますので、練習しておきましょう!
停電でテレビがつかない・新聞が発行されないなどの理由で正確な情報が不足するということが考えられます。適切に行動するために、正確な情報収集を心がけたいですよね。
ラジオも活躍しますが、以下のようなサービスも活用できます。
・各自治体の防災ホームページ
・各自治体の防災マップ
・スマートフォンのアプリ(例えばYahoo!防災速報・ゆれくるコールなど)
・防災Twitterアカウント(例えば国土交通省:@MLIT_JAPAN・東京都:@tokyo_bousaiなど)
お住いの自治体の防災ホームページや防災マップはブックマークやお気に入りに入れておきましょう!
スマートフォンのアプリをインストールしておきましょう!
Twitterアカウントをフォローしておきましょう!
災害時の情報収集のために、今から備えられることを全部実行しましょう!
やまざきひかる
2015年11月20日金曜日
防災ピクニックをしました②
11月15日(日)に行なった都立桜ヶ丘公園での防災ピクニックのレポートの続きです。
紅葉が始まっていてとてもきれいでした!
非常食の試食によるランチタイムが終わった後に、『災害用伝言ダイヤル』の練習をしました。(詳細は11月10日のブログをご覧ください)これは基本的に大きな災害が発生したときに開設されるものですが、毎月1日と15日は「体験日」に設定されていますので練習をすることができます。全員が初めての体験でした。録音の仕方やメッセージの聞き方を知ることができたのはもちろん、親族に安否を確認してもらうためにどの電話番号で登録するか事前に決めておかなければいけないこと、子どもたちが自宅の電話番号を忘れてしまった時のために番号を書いたカードを持たせなければならないことなどにも気づくことができました。実際にやってみないと気づかないことってたくさんあるんですね!
他にも公園まで歩いて見つけた危険個所についての子どもたちによる発表・防災クイズ・各家庭の非常用持ち出し袋の中身を見せ合って気づき合うことなどやりたいことがたくさんありましたが、ここまですでに4時間ほどが経過していて子どもも大人も集中力が続かなかったので、それは次の防災ピクニックでやってみます。
子どもたちは走り回り、木に登り、最後は遊具で思いっきり遊んで本当に楽しそうでした。
都立桜ヶ丘公園は広域避難場所に指定されています。大きな災害が起こった際にはたくさんの人たちが避難してくることでしょう。そのために幾つものことが備えられています。その備えの中で今回は「災害時非常トイレ」を探してみました。それは公衆トイレの真裏にありました。見た目は並んだただのマンホールですが、災害時には断水していたとしてもこのマンホールを開けて仕切りを立てて便器を置けばトイレとして使用することができます。断水した際のトイレの問題って、実はかなり切実です。こんなふうに、自宅近くの避難場所にどんな備えがあるのか事前に知っておくのも良いことですね。
初めての防災ピクニック、本当にたくさんの体験ができました。たくさんの気づきもありました。予想していた天候・気温と全く違う状況だったので、水が足りませんでした。非常用持ち出し袋の中にテープが入っていませんでした。賞味期限が2年前に切れた非常食がありました(笑)などなどです!
でもこれは1回で終わらせてはだめですね。子どもたちに体験させておきたいことがほかにもたくさんありますし、繰り返すことでイメージを膨らませやすくなります。違う季節にもやってみたいです。
ご家族で、また仲良しの友人家族と一緒に防災ピクニックをやってみましょう!
そしてもし、何をやればいいのかよくわからないから一緒にやりたいという方がおられたら、ぜひやりましょう!声をかけてください。
防災ピクニックが家族のレクリエーションの一選択肢として定着することを願っています。
やまざきひかる
2015年11月7日土曜日
今やろう!その⑧【家族会議を開こう】
9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その⑧【家族会議を開こう】です。
参照:『東京防災』122~123ページ
家族全員が参加して防災会議を開きましょう!
さて何を話し合いますか?もちろんそれぞれの家族に合った内容を話し合うことが必要ですが、手始めに下記の4つの項目について話し合ってみてください。
(1)役割分担を決める
・家族が一緒に自宅で地震に遭遇した時に、揺れが収まってからやることをあらかじめ分担しておきましょう。
・例えば火元を消す担当、ブレーカーを落とす担当、避難経路を確保して扉を開ける担当、非常用品を出してくる担当、お年寄りや病人を保護する担当などを決めておくと慌てずに行動することができます。
(2)連絡方法、合流場所を決める
・家族が別々の場所で被災した時に無事を知らせる方法と連絡を取り合う方法、待ち合わせする場所を決めておきましょう。
・電話回線はつながりにくくなる可能性が高いです。電話やメール以外に連絡を取り合う方法が有効です。インターネット回線は比較的影響を受けにくいと言われていますので、インターネット回線を使ったSNSなどの活用(TwitterやFacebookなど)を検討することができます。
・『災害伝言ダイヤル』や『災害伝言版』を活用することもできます。活用方法を家族全員がマスターしておきましょう。(詳しくは「今やろう!その⑨」のブログに書く予定です)
・合流場所は自宅近くの一時避難場所や広域避難場所などが良いですが、場所が広くまた人も多いと思われるので、ジャングルジムの前とか噴水の前など具体的な場所を決めておくと良いと思います。
・何らかの理由で待ち合わせ場所に行けなかったりそこが使えなかったりする可能性を考えて、第2候補まで決めておくと良いかもしれませんね。
・自宅に滞在できない状況であれば、例えば玄関のドアに避難先を書いておくことなども約束事として決めておけるかもしれません。
(3)子どもが1人の時にどうするか決める(教える)
・子どもたちだけで留守番しているとき
→自分自身の身の守り方(机の下にもぐることや布団をかぶって頭を守ることなど)
→火の始末の仕方(元栓、ブレーカーの切り方など)
→出口の確保(ドアを開けて椅子などでおさえておくことなど)
→避難経路・避難場所の確認
→非常用持ち出し袋の保管場所(子どもたちも自分用のリュックを準備しましょう)
→家族との連絡方法
→その他、家庭の必要に応じて約束事を決めておきましょう。
・子どもたちだけで外出しているとき
→避難場所(待ち合わせ場所)
→避難経路(子どもたちだけでよく行く場所からの避難経路を決めておくと良いかもしれません)
→連絡方法(家族の電話番号のメモ・携帯電話や小銭を持たせることができます)
(4)避難場所と避難経路を決めておく
・家族で避難する場所を決めておきましょう。自宅や職場付近の避難場所を知っておくことについては11月2日のブログで書きました。
・自宅から一時避難場所まで、また一時避難場所から広域場所までの避難経路を決めて地図を作成しておき、実際に家族で歩いて危険個所をチェックしておくと良いでしょう。
決めておくことがたくさんありますが、圧倒されないでくださいね。
子どもたちや家族それぞれが持っている考えや不安を互いに伝えることができる有意義な時間になること間違いなし!
手始めにこの4つについて話し合ってみると、そこからどんどん家族の防災の話が広がります。我が家もそんな感じになり、もう遅いから寝て続きはまた明日ということになりました(笑)
この繰り返しが家族の防災意識を高めていくんですね!
やまざきひかる
2015年10月30日金曜日
防災ブログを始めて今日で1ケ月!
日記も続いたことのない私が、慣れないブログを始めて今日で1ケ月が経ちました。
三日坊主の王道を歩んできた自分史に縛られつつも、こうして27回目の投稿まで続けることができているのが不思議です。
東日本大震災被災地との関わりから現地の方々とお話しする機会をたくさんいただきました。そしてその出会いを通して、災害が起きた時に自分の大切な人たちはもちろん、一人でも多くの人たちに生き延びてほしいという想いを自分がずっと抱えていたということに気づきました。今、その想いが自分を防災の道へと突き動かしているのだと思います。
そんな想いを持って始めたブログですが、他の人の目に触れることなんてないんじゃないか…だったら自分の勉強のため、そして自分の気持ちの変遷を後々知るために書けばいいのではないかと言い聞かせていた節がありました。いざブログを書いても会話やメールと違って一方通行なものなので、対人間としての実感が湧かず、自分が防災のブログを書くことに意義があるのかと、当初は頭の片隅にモヤモヤを抱えていました。
でもこの1ケ月の間に、「最近やってる防災のこと、すごくいい活動だよね!」とか、「うちの子は、災害が起きた時に自分を守るための知識をきっと全然持っていないと思います。しっかり教えてあげるのが親の務めだってあらためて気づかせてもらいました」というようなことを何人かの方が言ってくださいました。本当に心から嬉しかったです。いろいろな形で応援いただき、本当にありがとうございます!
もう単純なので、ブログ始めて良かったぁ~!なんて思ってます(^_^)
勉強しながら書かせていただいているので難しい文章は書けませんが、いっそのことそれを武器にしてストレートに想いが伝わるようなブログを目指していきたいと思います。
自分の命について、ほかの人の命と同じように大切には思えないという気持ちは今この時も拭えていませんが、この心の中の矛盾が無くなる日が来ることを願いつつ、楽しく続けることを目指します。
この1ケ月で大きく変わったことがもう一つありました。家族の中で防災・減災についての会話が飛躍的に増えたんです!ちょっと意識を変えるだけでこんなにも違うんだなぁと実感しています。
これからも、よろしくお願いいたします!
やまざきひかる
2015年10月26日月曜日
『あの街に桜が咲けば』東京上映
陸前高田市のドキュメンタリー『あの街に桜が咲けば』。
この映画についての詳しいことは10月2日のブログに書かせていただきましたが、これは陸前高田市の津波到達ラインに17000本の桜を植えるプロジェクト・桜ライン311の活動を追ったドキュメンタリーです。
「自分の住む地域で災害が起きる時、あなたは自分と大切な人を守れますか?」
同じ思いをしてほしくない、先人の教訓が生かされなかったことが悔しい、という東日本大震災の被災地に住む方々の想いを伝えています。
以下、自戒を込めてです。
私たちには必ず配偶者・息子・娘・両親・兄弟姉妹・恋人など、とても大切な存在の人がいます。
私たちはみんな普段から自分の命を懸けてでもその人たちを守りたいと強く思っていますが、自分たちの身に起きる『災害』を意識して命を守るために備える人は少数派です。
災害が起こる時、大切な人と一緒にいて守ることができるとは限りません。そして「どこでもドア」もないしスーパーマンでもないので瞬時に助けに行くこともできません。
とても大事なことだと思います。防災・減災に関心を持つこと、そして大切な人にも自分の命を守る方法を知ってもらうこと。
こんなメッセージを受け取れる『あの街に桜が咲けば』が11月1日(日)に八王子市の首都大学東京で上映されます。学外の方も観ることができます。東京での上映は約半年ぶりになります。来年3月までしか上映会が行われない予定です。ぜひこの機会に、できれば大切な人と一緒に観てください!
詳細は公式HPの上映情報よりご確認ください。
やまざきひかる
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