2020年6月23日火曜日

今すぐできる防災ワンアクション①【日常備蓄を始めよう!】

 2015年に東京都の全世帯に配布された『東京防災』で勧められている10の防災アクションについてまとめてみます。第1弾は「日常備蓄を始めよう」です。『東京防災』の84ページ~89ページ及び『「日常備蓄」で災害にそなえよう』(東京都発行)の冊子の中にも詳しく掲載されています。


日常備蓄(=ローリングストック)という言葉や考え方は、この本が発行された5年前と比べると広く知られるようになってきました。それでも「備蓄」と聞くとアルファ化米・乾パン・手回し充電ラジオ・長期保存水などの災害用備蓄(日常生活では使用しないもの)をイメージされる方が多いかもしれません。「日常備蓄」という考え方はこれらの物の備蓄ではなく【日常の生活を送りながら食料品や日常必需品を少し多めに購入しておく】というものです。例えば卓上コンロのボンベ、飲料水、米、パスタ、乾物、トイレットペーパーなどについて「まだ残っているうちに購入する」ということを習慣にするだけで気軽に行うことができます。日常備蓄しておくべき品目や量については『東京防災』の本(84ページ~89ページ)や前述の冊子にも詳しく掲載されていますが、必要なものは各家庭によって異なりますので、日常的に備蓄しておくものについて一度家族で一緒に考えておくのも良いかもしれませんね。

ひとたび大きな災害が発生すると、自治体などで備蓄している食料や飲料水を全ての人に行き渡らせることはできません。それらのものを自分で入手するために、給水場所やスーパーなどで長時間並ばなければいけないということも起こります。気候的に厳しい時期に災害が発生したら屋外で長時間並ぶことは特に高齢の方などにとってはかなりの負担になります。災害後も自宅で過ごすことができることが前提にはなりますが、自宅に備えがあるかないかでは災害後の私たちの生活に大きな違いを生じさせます。

今すぐできるぼうさいワンアクション!物流もライフラインもストップした状態で数日間~数週間自力で生活することを想像し、まだ始めておられない方は今日から日常備蓄を始めましょう!

やまざきひかる

※この記事は2015年10月に投稿した記事の内容をブラッシュアップして再度投稿したものです。

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