防災団体やろうよ!こどもぼうさい代表。 2015年の夏頃までは、防災が大の苦手でした。でも今は、全国で子ども向けの防災教室や、防災普及の講演活動を行なっています。2018年7月に全国公開した防災啓発ドキュメンタリー映画『いつか君の花明かりには』の共同監督。 日々の活動や楽しく備える方法などを不定期で更新していきます。よろしくお願いいたします。
2015年10月21日水曜日
今やろう!その⑤【家具類の転倒防止をしよう】
9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その⑤【家具類の転倒防止をしよう】です。
参照:『東京防災』100〜103ページ
10月16日のブログで部屋の安全を確認しました。家の中の家具や家電で危険と思える状況を見つけたら、命を守るために改善しましょう!大きな地震が起こると家具や家電は文字通り飛んできて人を襲います。具体的な方法は『東京防災』の冊子をご覧ください。以下、他の書籍などからの提案も交えてまとめてみました。
◇背の高い家具・冷蔵庫など
(1)L型の金具で壁と固定する。(壁の強度に注意)
(2)突っ張り棒タイプの転倒防止器具で固定する。
(3)着脱式移動防止ベルトで固定する。
(4)前下部にくさび形の転倒防止板を差し込む。
(5)キャスター付きであれば下皿を置き移動を防止する。
◇壁に接していない背の低い家具
(1)テーブルや椅子は脚に粘着マットなどの滑り止めをつける。
◇食器棚や吊戸棚などの開き戸
(1)収納物が飛び出さないように開放防止器具を設置する。
その他、本棚にはゴムバンドやひもをかけて本が飛び出さないようにすること、テレビをテレビ台に固定すること、水槽の下に粘着マットを敷くこと、吊り下げ式照明器具はチェーンで固定すること、ガラスに飛散防止フィルムを貼ることなどが推奨されています。
しかし昨日ホームセンターの防災用品コーナーを見ていて感じましたが、それ専用の器具はそれなりのお値段がしますね。全部の家具を安全な状態にするにはある程度の出費が必要です。もちろん代用できないものも多いですが、防災用品コーナー以外で売っているものを使うと費用を削減できるものもあります。例えばL型の金具は1個100円程度でしっかりしたものが買えますし、吊戸棚などの開き防止には200円ぐらいから売っている「打掛」という金具を使用することもできます。節約しながら命を守る方法があります。個人としても会社としてもお手伝いしたいです。あきらめてしまう前に、どうぞお気軽にご相談ください!
今、部屋を見回してください。
例えば寝室でベッドや布団の頭の位置に倒れてくるかもしれない家具はありませんか?倒れると避難経路をふさいでしまう向きに家具が置かれていますか?
ちょっと忙しくて今すぐには家具の固定などができないという方も、危険かもしれない家具の向きを変えたり配置を変えたりは今夜にもできますね!
今日取り上げたような家具の固定などの対策をすれば絶対安全というわけではありません。「倒れてこない」というよりは「倒れてくるまでの時間を稼いでくれる」と考えておいたほうが良いかもしれません。それを踏まえて家の中での避難行動をイメージしておきましょう!
やまざきひかる
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