2015年10月3日土曜日

防災・減災への継続的な意識

2011年に東日本大震災が発生した後も日本各地で災害が発生し、たくさんの方が被災されました。そして先月、茨城県常総市と宮城県大崎市では記録的な大雨で堤防が決壊し、広い地域が水没した大きな災害は私たちの記憶に鮮明に残っています。


その災害から3日後に鬼怒川の氾濫で水没してしまった常総市にある田んぼでお手伝いをさせていただきましたが、被災地域に入ると全くひかない水・動かなくなって道路に放置されたたくさんの車・水圧に押されてぐにゃっと曲がったガードレール・積み重なった瓦礫の山などを目にして、自然災害の恐ろしさとそれに対抗する私たち人間の力の小ささをあらためて実感しました。

常総市は、東に小貝川・中央に鬼怒川・西に利根川と大きな川に囲まれています。そして平成に入ってからだけでも3年・5年・8年・10年・11年・14年・16年・20年・23年と、数多く水害が繰り返されて来ました。また常総市の洪水ハザードマップを見ると、市内の広範囲で2mあるいは5m以上の浸水が想定されていたこともわかります。(※参照:常総市洪水ハザードマップ) このことからも、行政や市民の皆さんの災害への意識は決して低くなかったのだろうと想像できます。しかし実際には「あそこが決壊するとは思わなかった」という声が報道されたり、避難指示が出ている地域でも避難せず自宅にとどまられた方が多数おられたことをお聞きしたりすると、防災・減災への高い意識を保ち続けることがいかに難しいことなのかということを考えさせられます(もちろん避難することが逆に危険だったケースや、物理的に避難が難しいという方もおられたと思います。全ての状況を知ることができませんので、一般論と受け取っていただけると嬉しく思います)。

東京にもそして全国にも、生まれてから一度も大きな災害を経験したことがないという人も大勢います。そのような方々も含めて防災・減災への気持ち、そして自分と自分の大切な人を絶対に守るんだという決意を、私たち全員が繰り返し繰り返し意識することが本当に大切なんだと強く実感しています。どこかで災害が起きたという報道をテレビなどで目にした時には、災害はいつか自分の身にも起こるかもしれないと考えます。でも日常の生活を送るとすぐに忘れてしまう…悲しくもこれが人間の傾向です。防災・減災を一時的な“流行り”ではなく、自分と家族の“文化”にできるといいのではないでしょうか。


今日は東京の池袋にいました。ふと見上げると高層ビル。まずは今ここで大地震に遭遇したらどう行動しようか考えました。私自身、防災について考え続け、高い意識を継続して保てるようにがんばろうと思います!

末筆ではありますが、この度の災害において被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

やまざきひかる

0 件のコメント:

コメントを投稿