2015年10月4日日曜日

娘の不安、そして親の務め


小学生になる私の娘は発達障がいを持っています。でもそれは障がいではなく一種の個性のようで、発達が足りないように感じる部分がある一方で、人を気遣えるとても愛情深い子に育っていると思います。ただ、抗し難い大きな不安をいつもいつも抱えていて、それが彼女に生きづらさを生んでいるのだろうなと感じています。高学年になった今も1人では学校に通えません。ここ何年も妻が一緒に学校に行き、授業が終わるまでずっと学校にとどまって一緒に下校するという毎日が続いています。それでもあらゆることに対する不安が消えることはなく、一日中がんばって不安な気持ちと闘っています。

そんな娘は東日本大震災の記憶がよみがえった時や災害のニュースなどを見た時に頻繁に、「三鷹は津波も地震も大丈夫だよね?川も近くにないから、洪水にもならないよね」ととても不安そうな顔で私に聞きます。その顔を見ていると今の不安をすこしでも和らげてあげたくなって、「うん。三鷹は海からすごく遠いから津波の心配はないし、地震が起きても畑とか広いところも多いから大丈夫。洪水も起こらないよ。」と返答していました。そのたびに娘は一瞬の安堵の表情を見せます。

しかしある時に、「この教え方は、実際に災害が娘の身に降りかかった時に、娘の命を救うことになるのだろうか?」と考えました。答えはNoです。娘の命を守るには、安心させてあげるための耳に心地よい言葉だけを伝えるのではなく、命を守るための実際的な方法を教えなければいけないと思いました。これからは娘が一人で行動することもあるでしょうし、津波や洪水の被害の恐れのある地域に旅行に行くこともあるでしょう。娘の命を守ること・その方法を教えてあげることは親の大切な務めですよね。これからは、その務めを十分に果たせるように頑張ります!


10月1日に立ち上げた防災団体『やろうよ!こどもぼうさい』を通して、我が家だけではなくてたくさんの子どもたちにもそのことを伝えて行けたらいいなと思っています。楽しみながら学べるイベントやワークショップをじっくり考えて行きます!

やまざきひかる

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