2015年11月9日月曜日

東京の落ち葉を、福島へ


ちょっと防災から離れた内容になりますが、今日は東京から福島市の保育園にトラックいっぱいの落ち葉を運びました。明後日行われる『焼芋会』に使う落ち葉です。

福島には落ち葉がないの?
そんなわけありませんね。安心して燃やせる落ち葉がないんです。

数週間前、たまたまFacebookで「焼芋会に使う落ち葉を送ってください」という投稿を目にしました。除染は進んでいても線量が高い場所も多く、落ち葉を集めることができないそうです。

恥ずかしながらこれまで、福島の真実を漠然としか知りませんでした。
当たり前のことを当たり前に楽しむことすら制限されている子どもたちがいるという真実を。
この保育園にも畑があるけれど、あの日以来子どもたちは土を触ることができない…。
あの年以来、運動会は体育館の木の床の上で行われている…。
先生たちはやりきれない表情で話してくださいました。


周りの友人たちに落ち葉集めを手伝ってほしいと声をかけると、何人かの友人がすぐに動いてくださいました。その輪は広がって、さらにたくさんの大人や子どもたちが加わってくれました。たくさんの袋いっぱいの落ち葉と福島の子どもたちへの想いをトラックに積んで届けました。

来週はいわき市の幼稚園にお芋と落ち葉を運びます。
その様子はあらためてブログで書きます。

今、気持ちは複雑で心が少し乱れています。
落ち葉を集めてくれたみんなの温かい想いを聞くことができた嬉しさ、その想いが詰まった落ち葉を届けることができ保育園の皆さんが本当に喜んでくださったことへの満足感、一方でこの真実を知らなかったということへの無力感、もっと早く知っていればもっとたくさんの子どもたちに落ち葉を届けられたのに…という気持ち、想像以上の福島の現実へのショック…それらが自分の中に混在しています。

後悔の気持ちは来年にぶつけます!

今回落ち葉を集めてくれた子どもたちには、周りの大人が落ち葉を集める理由をしっかり教えてくれたと思います。
落ち葉集めは子どもたちにとってはきっと遊びの延長で、楽しみながらやってくれたんだろうなと思います。そして楽しいだけではなく、大きな地震や津波がどんな影響を及ぼす可能性があるのかを年齢相応に考える機会にもなったかもしれません。

被災地の子どもたちが笑顔になれるような活動をしながら、同時に東京の子どもたちが防災や減災につて学ぶことができるようなイベントってできるような気がします。10月にひっそり立ち上げた防災団体『やろうよ!こどもぼうさい』の1つの方向性が見えたような気がしています!

やまざきひかる

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