2015年11月22日日曜日

【シチュエーション別・地震対策】⑧エレベーター・エスカレーターで


毎日のように利用するエレベーターやエスカレーター。
とても便利なものですが、利用中に大きな地震に遭遇することはできれば避けたいものですね。とはいえ絶対にその事態を避けるということはできませんので、普段から心がけてイメージしておくことは大切です。

(1)エレベーター
新しいエレベーターは大きな地震を感知すると自動的に最寄りの階に停止して扉が開きます。でもそういう機能が付いていないエレベーターもたくさんありますので、エレベーターの中で地震を感じたらすべてのボタンを押すようにしましょう。万が一エレベーター内に閉じ込められてしまったら、非常ボタンを押して外部に助けを求めましょう。

(2)エスカレーター
地震以外の時にもエスカレーターが急停止したり逆走したりして将棋倒しの事故が起こることがあります。たくさんの人が将棋倒しになると大きなケガにつながります。地震が発生してエスカレーターが急に止まると、同じことが起こる可能性があります。普段から手すりにつかまるように心がけましょう。

共通のこととして、大きな地震が起きて避難する際は階段を使用しましょう。避難する時に動いていたとしても、余震や停電などで急に止まるかもしれません。

子どもだけでエレベーターやエスカレーターに乗ることもあると思います。対処できるように教えてあげてください!

やまざきひかる

2015年11月21日土曜日

【シチュエーション別・地震対策】⑦お風呂で


お風呂に入っているときに大きな地震が起こったらどうしますか?
裸で無防備な状態であることを考えると不安ですね。

浴室は、柱に囲まれていることと上からの落下物がないという意味で家の中でも比較的安全な場所と言えますのでまず落ち着きましょう。ガラスや鏡の破損によるケガに注意しましょう。裸で転倒すると危険ですので、揺れが収まるまで浴槽につかまって動かないようにしましょう。揺れが収まったら服を着て避難しましょう。裸のまま外に出ると色々な意味で問題ですので…笑

早朝に発生した阪神淡路大震災では、朝の入浴中に浴室に閉じ込められたものの裸だったので救助を呼ぶことがためらわれたという話も聞いたことがあります。必ず服を浴室内にも入れておくという人もいます。また携帯電話や最低限の防災グッズを準備して入浴することもできるかもしれません。

一つ忘れてはいけないのは、避難する際に浴槽の水を流さないということです。断水が起こったときに貴重な水になります。普段から浴槽に水を張っておくことを習慣にしましょう!

やまざきひかる

2015年11月20日金曜日

防災ピクニックをしました②


11月15日(日)に行なった都立桜ヶ丘公園での防災ピクニックのレポートの続きです。
紅葉が始まっていてとてもきれいでした!

非常食の試食によるランチタイムが終わった後に、『災害用伝言ダイヤル』の練習をしました。(詳細は11月10日のブログをご覧ください)これは基本的に大きな災害が発生したときに開設されるものですが、毎月1日と15日は「体験日」に設定されていますので練習をすることができます。全員が初めての体験でした。録音の仕方やメッセージの聞き方を知ることができたのはもちろん、親族に安否を確認してもらうためにどの電話番号で登録するか事前に決めておかなければいけないこと、子どもたちが自宅の電話番号を忘れてしまった時のために番号を書いたカードを持たせなければならないことなどにも気づくことができました。実際にやってみないと気づかないことってたくさんあるんですね!


他にも公園まで歩いて見つけた危険個所についての子どもたちによる発表・防災クイズ・各家庭の非常用持ち出し袋の中身を見せ合って気づき合うことなどやりたいことがたくさんありましたが、ここまですでに4時間ほどが経過していて子どもも大人も集中力が続かなかったので、それは次の防災ピクニックでやってみます。

子どもたちは走り回り、木に登り、最後は遊具で思いっきり遊んで本当に楽しそうでした。



都立桜ヶ丘公園は広域避難場所に指定されています。大きな災害が起こった際にはたくさんの人たちが避難してくることでしょう。そのために幾つものことが備えられています。その備えの中で今回は「災害時非常トイレ」を探してみました。それは公衆トイレの真裏にありました。見た目は並んだただのマンホールですが、災害時には断水していたとしてもこのマンホールを開けて仕切りを立てて便器を置けばトイレとして使用することができます。断水した際のトイレの問題って、実はかなり切実です。こんなふうに、自宅近くの避難場所にどんな備えがあるのか事前に知っておくのも良いことですね。



初めての防災ピクニック、本当にたくさんの体験ができました。たくさんの気づきもありました。予想していた天候・気温と全く違う状況だったので、水が足りませんでした。非常用持ち出し袋の中にテープが入っていませんでした。賞味期限が2年前に切れた非常食がありました(笑)などなどです!
でもこれは1回で終わらせてはだめですね。子どもたちに体験させておきたいことがほかにもたくさんありますし、繰り返すことでイメージを膨らませやすくなります。違う季節にもやってみたいです。

ご家族で、また仲良しの友人家族と一緒に防災ピクニックをやってみましょう!
そしてもし、何をやればいいのかよくわからないから一緒にやりたいという方がおられたら、ぜひやりましょう!声をかけてください。

防災ピクニックが家族のレクリエーションの一選択肢として定着することを願っています。

やまざきひかる

2015年11月19日木曜日

防災ピクニックをしました①


11月15日(日)に、友人2家族と一緒に多摩市で防災ピクニックをしました。
初めての体験だったので手探りでしたが、いろいろなことが学べたと思います。

大人3人・子ども7人の大所帯。最年少の4歳の子を含めた全員が自分用の非常用持ち出し袋を背負いました。京王永山駅の前に集合して、広域避難場所に指定されている都立桜ヶ丘公園までの道のりを、大きな地震が起こった時に危なそうな箇所をチェックしながら歩きました。

↓危険個所を見つけて、なぜ危険か?どのように逃げられるかを書きました。

大人の足なら15分ほどで歩ける距離ですが、何度か立ち止まって子どもたちが危険個所を書き留めていたこともあり、結局1時間以上かかって公園にたどり着きました。大人の足で簡単に歩けると思える距離でも、重い非常用持ち出し袋を背負いながら子どもの足で歩くのは想像以上に大変だということが分かりました。でも全員最後まで自分の足で歩けました!

↓最年少の4歳の子も、一生懸命書いてくれました!

公園に到着して最初に行ったことはランチの準備です。各自が持ってきたアルファ米を、今回は水で作ってみました。水だと60分ほどかかるのですね。

アルファ米が食べられるようになるまでの間にプチ防災講座ということで、①新聞紙でスリッパ作り、②牛乳パックで食器作りを体験しました。避難所では、室内での生活のためのスリッパが不足することが多いようです。今回体験した子どもたちは、避難所で新聞紙さえあればみんなの分のスリッパも作ってくれることでしょう!この日は朝まで雨が降っていたので、子どもたちは作った新聞紙スリッパにレジ袋をかぶせて芝生の上を走り回っていました。滑って転んだり激しく走りすぎてビニールが破れたりとハプニングが続出でしたが、みんなとっても楽しそうでした!


牛乳パックは、縦半分に切ってラップをかぶせてお皿にしました。また下の角の部分を斜めにカットすると立派なスプーンになります。(『東京防災』208ページ参照)

さて、いよいよ非常食の試食です。水で作ったアルファ米はしっかりやわらかくなっていました。賞味期限間近の缶詰も食べました。そして火を使わずに発熱材と水で熱い蒸気を発生させることで食品を温めることができる防災グッズも試してみました。わずか10分ほどでレトルトカレーがアツアツになりました。コンロなどの火が無い状況でも温かいものが食べられるので便利です!


食事に関して感じたことが幾つかありました。まずは子どもたちが食べる量。アルファ米を多く作りすぎたかなと思いましたが、結局足りませんでした…。育ちざかりの子どもたちのための備蓄量をしっかりと見極めるべきですね。
そしてアルファ米が美味しいということも知りました。学校でアルファ米を食べた経験のある子どもたちが「美味しくないから絶対アルファ米は食べないよ!」と言っていたのですが、いざ出来上がると美味しい美味しいと言って食べてくれました。五目御飯やドライカレーなど豊富な種類が販売されていますので子どもの好みを知っておくと良いかもしれません。一方で缶詰や乾パンを食べられない子どもたちがいました。せっかく備蓄する食べ物が子どもたちの食べられないものばかりにならないように注意したいものです。避難生活では気持ちが沈むので、楽しく美味しく食事をすることが大切だという方もおられます。何を・どれぐらい備蓄するかということを、もう一度しっかり考えてみたいと思います。


防災ピクニックはまだ続きます。食事の後の体験はまた明日のブログに書きたいと思います。

やまざきひかる

2015年11月17日火曜日

11月19日は「備蓄の日」!


日常備蓄については10月9日のブログでも書きましたが、11月19日が「備蓄の日」だということはご存知でしたか?

この『日常備蓄』という考え方は、いわゆる災害用備蓄(乾パン・缶詰・手回し充電ラジオなど日常では使用しないものを備えること)とは違い、【日常の生活を送りながら食料品や日常必需品を少し多めに購入しておく】というものです。「まだ残っているうちに購入する」ということを習慣とするだけで気軽に行うことができます。(10月9日のブログより抜粋)災害後にライフラインが止まった状態で自宅で生活を送らなければならない状況で威力を発揮してくれます。

東京都は「備蓄の日」を設定した理由について次のように説明しています。『備蓄品の消費期限の管理が難しかったり、継続することが面倒と考えたりする傾向にあり、各家庭で備蓄の状況等を定期的に確認することが大事です。このため家族で備蓄の確認について考えたりするきっかけとなるよう「備蓄の日」を設けました。』

日常備蓄は普段の生活をしながら気軽にできるとはいえ、意識しないと備蓄品が底をついたり賞味期限が過ぎたりした状態で災害を迎えることになってしまうかもしれません。

これを機会に、家庭の備蓄品についてチェックしてみてください。備蓄しておくとよい品目や量について参考になる資料については10月9日のブログをご参照ください。

そして明日11月18日(正午~17時)に、新宿駅西口広場イベントゾーンにて【備蓄の日フェスタ2015】というイベントが行われます!ミニセミナー・防災ワークショップ・備蓄ユニットや防災対策についての資料の展示・試供品や防災グッズの配布が行なわれます。日常備蓄って何ぞや?何をどう備蓄したらええんや?などの疑問が解決すると思います。

詳しくはイベントのチラシをご覧ください。
明日新宿駅を通る予定のある方は、少しだけでも立ち寄ってみてください。
そして東京都以外の皆さんも、日常備蓄についてあらためて考えてみてください。

やまざきひかる

2015年11月16日月曜日

『東京防災』の冊子が今日から購入できます


9月から都内全世帯に配布され、当ブログでも度々取り上げさせていただいている『東京防災』の冊子が、今日から都庁で購入できるようになりました。

詳細は東京都のホームページでご確認ください。
税込140円で、郵送での購入も可能なようです。

内容はとても充実していると思います。東京以外に住んでいる方にもとても参考になりますよ!(『東京防災』のサイトで電子版を見ることもできます)

「当たり前のことしか書いてない」というような批判的なツイートも散見しましたが、日常の防災は当たり前なことの積み重ねが大事なのですから、当たり前のことが書いてあって良いのだと思います。税金の無駄遣いだと批判する人にとってはきっと内容が物足りないのでしょうから、そういう方は難しい専門書を読んでください!

自分と大切な人の命を守る備えをする点で、誰もが今すぐにできることがわかりやすく説明されています。本棚に箱のまま眠らせてしまっている方、非常用持ち出し袋に入れてしまった方、ぜひ取り出して活用してください!家族で一緒に読んで、コツコツ実践しましょう(^_^)

やまざきひかる


2015年11月14日土曜日

【シチュエーション別・地震対策】⑥通学路や遊びに行く時に



学校の行き帰り、友だちの家に行く途中、公園に遊び行く途中など、家の近くの道を子どもだけで通ることもありますね。そんな時に大きな地震が起こったらどうしたら良いでしょうか?

大きな地震が起こると倒れたり傾いたりするものからは急いで離れましょう!
たとえば…
(1) ブロック塀(ぶろっくべい)
(2) 自動販売機(じどうはんばいき)
(3) 電柱(でんちゅう)

次に、上にも気をつけて頭を守りましょう!上から落ちてくるものには…
(1) 屋根の瓦(かわら)
(2) 割れた窓ガラス(われたまどがらす)
(3) 看板(かんばん)
などがあります。ランドセルやカバンで頭を守りましょう。

倒れてくるものと落ちてくるものに気をつけながら、できるならなるべく広い場所の真ん中まで逃げましょう。移動するときは車に気をつけてください。
歩くことができないほどの大きな地震の時は、倒れてくるものからなるべく離れて頭を守ってじっとしていましょう。

毎日歩く道路には、どんな危険がありますか?
親子で散歩しながら確認するといいですね。(防災散歩についてのブログ)
非常用持ち出し袋を背負って、防災ピクニックを実施してみましょう!
我が家も明日は防災ピクニックです(^_^)

子どもたちも、防災力を身につけましょう!

やまざきひかる


2015年11月13日金曜日

今やろう!その⑩【防災訓練に参加しよう】


9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その⑩【防災訓練に参加しよう】です。いよいよシリーズ最後になります。

参照:『東京防災』130~135ページ

防災訓練に参加されたことはありますか?
そもそもなぜ防災訓練に参加することが勧められているのでしょうか?
理由はたくさんありますが、個人の参加意義としては下記の理由に尽きると思います。

災害発生時の対処の仕方を知り、行動できるようにしておくこと

このブログでも繰り返しか書きましたが、人間はイメージできていないことを行動に移すことができないそうです。訓練することで行動に慣れます。体が覚えることは単に頭で理解するよりはるかに正確なイメージを持つ助けになり、確実に行動につながります。また行動に慣れるならパニックになる危険をおさえてくれます。

防災訓練に参加しておくことは大きな意味があることなんです!

また防災訓練に参加すると下記のような知識を身に着けることもできます。
(1) 各種災害に関する正確な知識(地震・洪水・津波・火山・土砂災害・火事など)
(2) 地域の特殊性による災害時の危険の理解
(3) 各家庭における災害対策の知識
(4) 防災機材に関する知識(例:消火器や消火栓など)

防災訓練は自治体主催・町内会主催・マンション自治会主催・学校主催など様々あります。(『東京防災』130~135ページに詳細が載せられています)

繰り返し訓練を受けている子どもたちは、親と一緒にいないときにも自分の命を守るための行動ができるようになります。近くで防災訓練があることを知ったら、家族で積極的に参加しましょう!

近くで防災訓練の予定が無いですか?安心してください!いつでも訓練を受けられます!
それが防災館です。11月4日のブログなどで、本所防災館に行った時の体験について書かせていただきました。親子で、友達グループで、楽しみながら災害の体験することができます。本所防災館で体験した震度7の揺れは私にとって想像していたレベルを超えた揺れでした(つまり正確なイメージができていなかった)。少なくとももう数回は経験しておかないと実際の大地震の時に落ち着いて行動できないと思います。また家族で行きたいと思っています!

やまざきひかる





2015年11月11日水曜日

防災ピクニックをやります!

10月に立ち上げた防災団体『やろうよ!こどもぼうさい』初企画として、今度の日曜日(11/15)に多摩市で防災ピクニックをやってみたいと思っています。

今回はイベントとして ではなく友人4家族と一緒に。防災ピクニックってどんなもんだろう?何をしたらいいんだろうというのを一緒に確かめながら、楽しくできたらいいなと思っています。反省会もやって次回に生かします。

駅から広域避難場所に指定されている大きな公園まで歩き、公園で非常食の試食・子ども向けの防災クイズと実践編のプチ講座をやろうと思っています。

予報は雨?…そうなんですよ…。
まぁそのうち晴れ予報に変わるだろうと思いながら毎日天気予報を見ているんですが、晴れマークに変わるどころか日に日に降水確率が上がってる…。
「うん、でも大地震は雨の日に起こるかもしれんし、雨の日の屋外での食事とかも経験しといたほうがええんちゃうやろか?」などと自分に言い聞かせています。
風邪対策をしっかりやってね、きっとみんな一緒で楽しいでしょう!

雨天決行です。

楽しい防災ピクニックの様子、またブログで報告させていただきます。

やまざきひかる

2015年11月10日火曜日

今やろう!その⑨【災害情報サービスに登録しよう】


 9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その⑨【災害情報サービスに登録しよう】です。

参照:『東京防災』128~129ページ

災害が起こった時に、離れた家族や親族の安否を確認するのに数日かかってしまうこともあります。また停電などで通常の時と同じように情報を収集できないということもあります。

安否確認に使うことができるものにNTTが提供する『災害伝言ダイヤル171』があります。
「いない」という語呂で覚えましょう。大きな災害が起こった時に開設される声の伝言板です。被災地の人は声でメッセージを録音し、安否を知りたい人はそのメッセージを聞くことができます。携帯電話・公衆電話・固定電話いずれからも利用できます。

家族全員が使い方を覚えておきましょう。(音声ガイダンスに沿って操作できます)

メッセージを録音するとき
(1) 「171」をダイヤルする。
(2) ガイダンスに従って「1」を押す。
(3) 自宅の電話番号を入力する。
(4)  ガイダンスに従って「1」→「#」を押す。
(5) 録音する(30秒までなので簡潔に)
(6) ガイダンスに従って「9」→「#」を押す。(終了)

メッセージを聞くとき
(1) 「171」をダイヤルする。
(2) ガイダンスに従って「2」を押す。
(3) メッセージを聞きたい方の自宅の電話番号を市外局番から入力する。
(4)  ガイダンスに従って「1」→「#」を押す。
(5) 再生が始まる。

暗証番号をあらかじめ決めておいて、暗証番号を使って録音・再生することもできます。
録音保存期間は48時間、1電話番号あたり10件まで録音できます。
毎月1日と15日が『体験日』になっています。次の体験日に家族みんなで練習してみましょう!

また携帯各社がテキストでメッセージを残し、確認することができる『災害用伝言板』を準備しています。ご自分の携帯電話で一度調べてみましょう。こちらも1日と15日が体験日に設定されていますので、練習しておきましょう!


停電でテレビがつかない・新聞が発行されないなどの理由で正確な情報が不足するということが考えられます。適切に行動するために、正確な情報収集を心がけたいですよね。
ラジオも活躍しますが、以下のようなサービスも活用できます。

・各自治体の防災ホームページ(例えば東京都大阪府)
・各自治体の防災マップ(例えば東京都三鷹市)
・スマートフォンのアプリ(例えばYahoo!防災速報ゆれくるコールなど)
・防災Twitterアカウント(例えば国土交通省:@MLIT_JAPAN・東京都:@tokyo_bousaiなど)

自治体の防災ホームページや防災マップはブックマークやお気に入りに入れておきましょう!
スマートフォンのアプリをインストールしておきましょう!
Twitterアカウントをフォローしておきましょう!

災害時の情報収集のために、今から備えられることを全部実行しましょう!

やまざきひかる

2015年11月9日月曜日

東京の落ち葉を、福島へ


ちょっと防災から離れた内容になりますが、今日は東京から福島市の保育園にトラックいっぱいの落ち葉を運びました。明後日行われる『焼芋会』に使う落ち葉です。

福島には落ち葉がないの?
そんなわけありませんね。安心して燃やせる落ち葉がないんです。

数週間前、たまたまFacebookで「焼芋会に使う落ち葉を送ってください」という投稿を目にしました。除染は進んでいても線量が高い場所も多く、落ち葉を集めることができないそうです。

恥ずかしながらこれまで、福島の真実を漠然としか知りませんでした。
当たり前のことを当たり前に楽しむことすら制限されている子どもたちがいるという真実を。
この保育園にも畑があるけれど、あの日以来子どもたちは土を触ることができない…。
あの年以来、運動会は体育館の木の床の上で行われている…。
先生たちはやりきれない表情で話してくださいました。


周りの友人たちに落ち葉集めを手伝ってほしいと声をかけると、何人かの友人がすぐに動いてくださいました。その輪は広がって、さらにたくさんの大人や子どもたちが加わってくれました。たくさんの袋いっぱいの落ち葉と福島の子どもたちへの想いをトラックに積んで届けました。

来週はいわき市の幼稚園にお芋と落ち葉を運びます。
その様子はあらためてブログで書きます。

今、気持ちは複雑で心が少し乱れています。
落ち葉を集めてくれたみんなの温かい想いを聞くことができた嬉しさ、その想いが詰まった落ち葉を届けることができ保育園の皆さんが本当に喜んでくださったことへの満足感、一方でこの真実を知らなかったということへの無力感、もっと早く知っていればもっとたくさんの子どもたちに落ち葉を届けられたのに…という気持ち、想像以上の福島の現実へのショック…それらが自分の中に混在しています。

後悔の気持ちは来年にぶつけます!

今回落ち葉を集めてくれた子どもたちには、周りの大人が落ち葉を集める理由をしっかり教えてくれたと思います。
落ち葉集めは子どもたちにとってはきっと遊びの延長で、楽しみながらやってくれたんだろうなと思います。そして楽しいだけではなく、大きな地震や津波がどんな影響を及ぼす可能性があるのかを年齢相応に考える機会にもなったかもしれません。

被災地の子どもたちが笑顔になれるような活動をしながら、同時に東京の子どもたちが防災や減災につて学ぶことができるようなイベントってできるような気がします。10月にひっそり立ち上げた防災団体『やろうよ!こどもぼうさい』の1つの方向性が見えたような気がしています!

やまざきひかる

2015年11月8日日曜日

【シチュエーション別・地震対策】⑤繁華街で


東日本大震災発生時の横浜市の映像で、剥がれた外壁の一部がオフィスビルから飛び出してくる人たちの真横に降り注ぐ様子をご覧になったことがあるでしょうか。

ビルが立ち並んでいるオフィス街や繁華街、地震の時には危険がたくさんあります。
通勤や営業回りのために、家族で買い物のために繁華街を歩くことがあるでしょうか?

避難するような広い場所が少ない繁華街で一番気をつけたいのは、頭上からの落下物。
看板やガラスなどが落ちてくる危険があります。看板はとても大きくて重いものがあります。ガラスやコンクリートは地面に落ちると四方八方に飛び散ります。

素早く判断して身を守る必要がありますね。

目の前にある広い場所、それは道路しかないかもしれません。
しかしむやみに道路に飛び出すと、走っている車にはねられてしまうかもしれません。

人がたくさんいる場所でのもう一つの危険に、パニックがあります。
誘導してくれる係員さんがいるお店や劇場などとは違いそれぞれが決定して行動するわけですが、パニックが一気に伝播して将棋倒しなどの二次災害引き起こすかもしれません。

こんな危険を踏まえて、状況に応じて下記のルールを実践しましょう。

①カバンなどで頭を守りながら、近くにある頑丈なビルの中に避難する。
②すぐ近くに公園などの広い場所があれば、広い場所に避難する。
③道路の中央に避難する場合は、車に十分気をつける。
④パニックにならないよう、落ち着いて行動する。

瞬時に判断しなければならないことがたくさんあるので、落ち着いて行動するのはすごく難しいと思います。通勤などで頻繁に通る場所では普段から避難する場所などをイメージしながら歩きましょう。初めて行く場所でも、そんなイメージができたらいいですね。

子どもたちも成長すると友達同士で繁華街に買い物に行くようになります。家族でのお出かけの機会などに、身を守る方法を教えてあげてくださいね。

やまざきひかる

2015年11月7日土曜日

今やろう!その⑧【家族会議を開こう】


9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その⑧【家族会議を開こう】です。

参照:『東京防災』122~123ページ

家族全員が参加して防災会議を開きましょう!

さて何を話し合いますか?もちろんそれぞれの家族に合った内容を話し合うことが必要ですが、手始めに下記の4つの項目について話し合ってみてください。

(1)役割分担を決める
・家族が一緒に自宅で地震に遭遇した時に、揺れが収まってからやることをあらかじめ分担しておきましょう。
・例えば火元を消す担当、ブレーカーを落とす担当、避難経路を確保して扉を開ける担当、非常用品を出してくる担当、お年寄りや病人を保護する担当などを決めておくと慌てずに行動することができます。

(2)連絡方法、合流場所を決める
・家族が別々の場所で被災した時に無事を知らせる方法と連絡を取り合う方法、待ち合わせする場所を決めておきましょう。
・電話回線はつながりにくくなる可能性が高いです。電話やメール以外に連絡を取り合う方法が有効です。インターネット回線は比較的影響を受けにくいと言われていますので、インターネット回線を使ったSNSなどの活用(TwitterやFacebookなど)を検討することができます。
・『災害伝言ダイヤル』や『災害伝言版』を活用することもできます。活用方法を家族全員がマスターしておきましょう。(詳しくは「今やろう!その⑨」のブログに書く予定です)
・合流場所は自宅近くの一時避難場所や広域避難場所などが良いですが、場所が広くまた人も多いと思われるので、ジャングルジムの前とか噴水の前など具体的な場所を決めておくと良いと思います。
・何らかの理由で待ち合わせ場所に行けなかったりそこが使えなかったりする可能性を考えて、第2候補まで決めておくと良いかもしれませんね。
・自宅に滞在できない状況であれば、例えば玄関のドアに避難先を書いておくことなども約束事として決めておけるかもしれません。

(3)子どもが1人の時にどうするか決める(教える)
・子どもたちだけで留守番しているとき
→自分自身の身の守り方(机の下にもぐることや布団をかぶって頭を守ることなど)
→火の始末の仕方(元栓、ブレーカーの切り方など)
→出口の確保(ドアを開けて椅子などでおさえておくことなど)
→避難経路・避難場所の確認
→非常用持ち出し袋の保管場所(子どもたちも自分用のリュックを準備しましょう)
→家族との連絡方法
→その他、家庭の必要に応じて約束事を決めておきましょう。
・子どもたちだけで外出しているとき
→避難場所(待ち合わせ場所)
→避難経路(子どもたちだけでよく行く場所からの避難経路を決めておくと良いかもしれません)
→連絡方法(家族の電話番号のメモ・携帯電話や小銭を持たせることができます)

(4)避難場所と避難経路を決めておく
・家族で避難する場所を決めておきましょう。自宅や職場付近の避難場所を知っておくことについては11月2日のブログで書きました。
・自宅から一時避難場所まで、また一時避難場所から広域場所までの避難経路を決めて地図を作成しておき、実際に家族で歩いて危険個所をチェックしておくと良いでしょう。


決めておくことがたくさんありますが、圧倒されないでくださいね。
子どもたちや家族それぞれが持っている考えや不安を互いに伝えることができる有意義な時間になること間違いなし!

手始めにこの4つについて話し合ってみると、そこからどんどん家族の防災の話が広がります。我が家もそんな感じになり、もう遅いから寝て続きはまた明日ということになりました(笑)

この繰り返しが家族の防災意識を高めていくんですね!

やまざきひかる

2015年11月6日金曜日

本所防災館に行ってきました③


11月3日に家族で行った本所防災館で体験した残り3つのリポートです。
最初の体験・地震については11月4日のブログに書きました。

◇消化体験
水道水の入った消火器とモニターを使った消火体験でした。
消火器を使うのは、好奇心から消火器をぶっ放して止まらなくなって焦った中学生の時以来でした(笑)これまたインストラクターの方が子どもたちにもわかりやすく説明してくださいました。手順はたった3つで①ピンを抜く→②ホースを火元に向ける→③レバーを握る。煙や炎ではなく燃えているものに消化液をかける、といった感じでした。さらに私にとって新鮮に感じた説明もありました。消火器を使うときは逃げ道を確保し、すぐに逃げられるように逃げ道に背中を向けた位置で消化する。炎が天井まで達したら消火器が何本あっても消化できないので、そうなったら逃げる!
いざという時に消火器をスムーズに使う自信はありますか?一度体験しておくと自信が持てます。

◇暴風雨体験
風速30mの暴風+30mmの豪雨、その後に30mの暴風のみを体験しました。
手すりがあるのでつかまって立っていることはできましたが、完全防備したはずのカッパの袖口や襟元から水が侵入してきました。顔を上げることはできませんので、実際の暴風雨だったら歩くことは危険です。会話もできず、ただ耐える時間でした。
近年は1シーズン毎に必ず遭遇しているゲリラ豪雨に対しても、できる備えをしておかなければいけませんね。

◇煙体験
立ち込める煙の中、暗い建物内を移動するという体験でした。もちろん煙は無害です。
煙は上の方に行くので身を低くして移動するわけですが、真っ暗な部屋ではどうするか知っていますか?壁を手で触りながらゆっくり移動しますよね?その時に普通に手のひらを使って壁を触ると、手のひらや指を切ったり指を挟んだりしてケガをするかもしれません。そうするとその後の避難でどこかにつかまるなどの動作ができなくなるので、手をグーにして手の甲で壁を触るようにするといいそうです。ドラえもんの手でね。
煙に巻かれると自宅でも方向感覚が分からなくなります。初めて行く場所などでは地震の備えと同様に、最初に非常口と避難経路を確認するようにしましょうね!

本所防災館ではこのほかに、都市型水害と応急手当が体験できます。
都内ではほかに、池袋防災館と立川防災館があります。防災の体験ができる施設は全国にもあります。
私たち家族も、また行ってみようと思います。小さな子どもから大人まで楽しく体験ができるように工夫されています。ぜひ定期的に通ってみてください!

やまざきひかる

2015年11月5日木曜日

【シチュエーション別・地震対策】④電車・地下鉄の中で



通勤・通学・お買い物・旅行など、電車に乗る機会は多くあります。
親子で一緒に乗ることもありますし、子どもが1人で乗ることもあるかもしれません。

電車は、大きな地震を感知すると自動的に緊急停車するようになっています。緊急停車の際には将棋倒しになってしまう危険もあります。
慌てずに、状況に応じて次のルールを実践しましょう。

①座っている場合は姿勢を低くして頭をカバンなどで守りましょう。
②立っている場合は手すりなどにしっかりつかまって転ばないようにしましょう。
③揺れが収まったら乗務員の指示に従いましょう。
④ドアを手動で開けて、勝手に線路に降りないようにしましょう。

韓国で地下鉄火災が発生した時に、何人かの乗客が濛々と立ち込める煙の中、静かに車内に座っている映像をご覧になったことがあるかもしれません。典型的な正常性バイアスと多数派同調性バイアスの表れだとも言われています。緊急避難的な難しい判断が求められる場合もあるかもしれません。いざという時に落ち着いて判断ができるよう、電車に乗ったら普段からのイメージを怠らないようにしましょう。子どもたちにも教えてあげてください。

また自分の判断で線路に降りると、下記の危険があることも覚えておきましょう。
・高圧の電線に触れてしまう恐れがある。
・全列車が停車しているかわからないので、電車にひかれてしまう恐れがある。
・再出発時に安全確認に時間がかかってしまう。

地下鉄では地上を走る電車とは異なった判断が求められることもあります。
数日前にとてもわかりやすいニュース記事がありました。参考になりますので、ぜひ読んでみてください。

『地下鉄で大地震 乗客が覚えておくべきこと』

やまざきひかる

2015年11月4日水曜日

本所防災館に行ってきました②



昨日のブログに続き、家族で墨田区にある本所防災館に行ったレポートです。

4つの体験のうち、最初は地震の体験でした。
小学生の子どもたちは震度6弱を、そして大人たちは震度7を体験しました。
部屋を模した体験スペースには中央に机があり、揺れが起きたらその下に潜って机の脚をしっかりとおさえ、揺れが収まったらキッチンの湯沸かし器の火を消してドアを開けるというものでした。

震度7の揺れは未経験ですがイメージはしていました。しかしその揺れは想像を超えていました。揺れが来ると分かって身構えていたにもかかわらず理想の体勢で机の下に潜ることができず、揺れている最中に体の向きを整えようと思っても自由に体を動かすことさえできませんでした。結局揺れが収まるまで変な体勢のままで耐えるしかなく、肋骨付近をつったり子どもたちに情けない体勢をあとでモノマネされたり、ちょっと不甲斐ない結果になりました。

でもこれは経験して本当に良かったと思います。恥ずかしながら、震度7の揺れがあそこまで何もできない状態になるなんて思っていませんでした。甘かったです…。また我が家のテーブルは、命を預けるにはとても心もとないんだということにも気づくことができました。子どもだけではなく、大人もぜひ体験しておくべきだと思います。私もまた行きます。次はもう少し安全な体勢で机の下に潜れるように、今からイメージトレーニングしておきたいと思います!

全員が体験した後にインストラクターの方が、「本当の地震の時にケガをしないように自分を守ってください。自分がケガをしなければその後にお子さんを助けることができます。子どもたちも、ケガをしなければ家族を助けることができます」と言っておられたのが印象に残っています。

続く消火体験、暴風雨体験、煙体験はまた後日のブログで。

帰り道には娘の防災テンションは過去最高になっていました(笑)
鉄は熱いうちに打てと言いますので、柔軟な心を持つ子どもが受け入れやすい気持ちのこの時に防災・減災について家族でいっぱい話したいと思います。昨日のブログと同じ結論になってしまいますが、子どもにとっても、災害が来たらこういう風に命を守ろうと普段から考えることが当たり前になったらいいなと思います。

やまざきひかる

2015年11月3日火曜日

本所防災館に行ってきました①


友人ご夫婦に誘っていただいて家族で墨田区にある『本所防災館』に行ってきました。

本所防災館は東京消防庁の施設で、様々な災害を体験することができます。
今回は東日本大震災のドキュメンタリー映像を20分ほど見た後に地震体験、消火体験、暴風雨体験、煙体験をしてきました。

友人の子どもたち2人を預かって、娘3人の5人家族として行きました。心をつかむ施設の工夫とインストラクターの方の上手な説明に子どもたちも引き込まれていたようで、楽しみながら体験して大事なことをしっかり記憶していました。


我が家の娘は帰りのバスの中でも家まで歩く道のりでも、防災館で学んだことや地震に遭遇した時の自分なりのシミュレーションを話してくれました。帰ってからも、親子向けに書かれたクイズ形式の防災の本を寝るまで読んでいました。

防災・減災が子どもにとって当たり前に考えることの一つになればいいなと願っています。

東京の防災館本所の他に池袋と立川にもあります。ぜひ次の家族のお出かけで行ってみてください。体験は予約が必要な場合があります。各防災館のホームページを調べてみてください。

たけさんご夫妻、お誘いありがとうございました!

やまざきひかる

2015年11月2日月曜日

今やろう!その⑦【避難先を確認しよう】


9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その⑦【避難先を確認しよう】です。

参照:『東京防災』114~115ページ

皆さんは自分の住んでいる場所、働いている場所から近い避難場所を把握しておられますか?
知らないという方は、各自治体が『防災マップ』を準備してくれていますので今すぐにそれを確認しましょう!(例えば:三鷹市

避難場所には①一時避難場所、②広域避難場所、③避難所があるのをご存知でしたか?まずはこの違いを理解しておきましょう。

【一時避難場所】
避難勧告や避難指示が出た場合、また災害が発生した時に一時的な避難所として指定されている場所のことです。各自・各家族で住民が集まって様子を見て、必要であれば「広域避難場所」へ移動する前の中継地点ということもできます。公園や学校のグラウンドなどが指定されることが多いです。

【広域避難場所】
大きな地震などによる火災が延焼拡大するなどして地域全体が危険になったときに避難する場所のことを指します。一時避難場所が危険になった際にこの広域避難場所に集団で避難します。大勢の命を守るのに必要な広い面積が必要ですので、大きな公園や団地・大学などが指定されることが多いです。
↑一時避難場所・広域避難場所のマーク

【避難所】(収容避難場所)
災害で家を失うなど、自宅で生活することができない人が一定期間生活するための施設のことです。学校の体育館や公民館などが指定されることが多いです。災害用備蓄倉庫を併設している場合も多いようです。
↑避難所のマーク

どうでしょうか?言葉やマークは似ていますが、それぞれに違いがあることが分かりました。
この違いを理解しておくと、家族で待ち合わせする場所やバラバラになってしまった時に探す場所などを事前に決めておくことができます。そんな家族会議については『今やろう!その⑧』で書く予定です。

家から一番近い避難場所・避難所はどこでしょう?
職場から一番近い避難場所・避難所はどこでしょう?
もう把握しましたか?

やまざきひかる


2015年11月1日日曜日

【シチュエーション別・地震対策】③映画館や劇場で


親子で映画やミュージカルを観に行くことがありますか?
閉鎖された薄暗い空間で大きな地震に遭遇したらパニックになってしまいそうですよね。

そんな時の対処のために、次のルールを覚えておきましょう。
①椅子と椅子の間に身をかがめる。
②カバンや手で自分と子供の頭を守りましょう。
③揺れが収まったら、落ち着いて係員の誘導に従って避難する。

停電しても足元の非常灯や誘導灯がつきますので慌てずに!
パニックになって狭い出口に人が殺到するのは非常に危険です。

10月29日のブログ で書いたスーパーやコンビニと違って、週に何回も映画館や劇場に行かれる方はいらっしゃらないと思います。初めての場所や慣れない場所で時間を過ごす時には、地震が起きた時の行動をイメージすることと非常口・避難経路を確認することを習慣にしましょう!

やまざきひかる

2015年10月30日金曜日

防災ブログを始めて今日で1ケ月!


日記も続いたことのない私が、慣れないブログを始めて今日で1ケ月が経ちました。
三日坊主の王道を歩んできた自分史に縛られつつも、こうして27回目の投稿まで続けることができているのが不思議です。

東日本大震災被災地との関わりから現地の方々とお話しする機会をたくさんいただきました。そしてその出会いを通して、災害が起きた時に自分の大切な人たちはもちろん、一人でも多くの人たちに生き延びてほしいという想いを自分がずっと抱えていたということに気づきました。今、その想いが自分を防災の道へと突き動かしているのだと思います。

そんな想いを持って始めたブログですが、他の人の目に触れることなんてないんじゃないか…だったら自分の勉強のため、そして自分の気持ちの変遷を後々知るために書けばいいのではないかと言い聞かせていた節がありました。いざブログを書いても会話やメールと違って一方通行なものなので、対人間としての実感が湧かず、自分が防災のブログを書くことに意義があるのかと、当初は頭の片隅にモヤモヤを抱えていました。

でもこの1ケ月の間に、「最近やってる防災のこと、すごくいい活動だよね!」とか、「うちの子は、災害が起きた時に自分を守るための知識をきっと全然持っていないと思います。しっかり教えてあげるのが親の務めだってあらためて気づかせてもらいました」というようなことを何人かの方が言ってくださいました。本当に心から嬉しかったです。いろいろな形で応援いただき、本当にありがとうございます!

もう単純なので、ブログ始めて良かったぁ~!なんて思ってます(^_^)
勉強しながら書かせていただいているので難しい文章は書けませんが、いっそのことそれを武器にしてストレートに想いが伝わるようなブログを目指していきたいと思います。

自分の命について、ほかの人の命と同じように大切には思えないという気持ちは今この時も拭えていませんが、この心の中の矛盾が無くなる日が来ることを願いつつ、楽しく続けることを目指します。

この1ケ月で大きく変わったことがもう一つありました。家族の中で防災・減災についての会話が飛躍的に増えたんです!ちょっと意識を変えるだけでこんなにも違うんだなぁと実感しています。

これからも、よろしくお願いいたします!

やまざきひかる

2015年10月29日木曜日

【シチュエーション別・地震対策】②スーパー・コンビニなどで


スーパーやコンビニエンスストアは、ほぼ毎日行く場所ですね。
親子で一緒に行くことも少なくないと思います。

スーパーの防犯カメラがとらえた地震の瞬間の映像(YouTubeより)をご覧になったことはありますか?一瞬にして棚の商品が床に落ちています。

スーパーやコンビニなどで大きな地震に遭遇したら、状況に応じて次のルールを実践しましょう。

①上からの落下物に気をつけて棚から離れましょう!(エレベーターホールや商品の少ない場所、柱の近くなど安全なところに移動します)
②買い物かごやかばんなどを頭の上に持ち上げて頭を守りましょう!(頭とかばんなどの間に空間を作り、手首を内側に入れると衝撃を吸収しやすくなります)
③揺れがおさまったら、お店の人の指示に従って落ち着いて避難しましょう!(出口に人が殺到すると二次災害を引き起こす可能性がありますのでパニックにならないように)

普段からよく行くお店もありますよね?次に買い物に行くときに、一時的に避難できる安全な場所や非常口の場所を親子で確認しておきましょう!

頭の守り方、親子で練習してみてくださいね。

やまざきひかる


2015年10月28日水曜日

【シチュエーション別・地震対策】①車の運転中


車の運転中に大地震に遭遇したら、どのように行動すれば安全でしょうか。
またそのあとに避難する必要がある場合、車をどのような状態で放置すればよいでしょうか。

状況に応じた判断が必要ではありますが、基本的なルールを覚えておくと役に立ちます。
運転中に緊急地震速報が鳴ったり揺れを感じたりしたら…

①ハザードランプを点灯し、徐々に減速します。=急ブレーキは事故を引き起こします。
②道路左側に車を止めてエンジンを切り、揺れが収まるまで待機します。
③ラジオをつけて災害の情報を聞きます。
④可能なら近くの駐車場や広場まで移動します。
⑤やむを得ず道路に駐車したまま避難する場合は、キーは付けたままドアロックはせず連絡先のメモを残し貴重品を持って避難しましょう。

高速道路を運転中にはタイヤがパンクしたときのようにハンドルが左右にとられます。慌てずに徐々に減速して左側に車を寄せましょう。緊急車両の通行を妨げないように気を付けられるといいですね。

短いトンネルの中であれば減速して出口まで走り、長いトンネルの中だったら上記のルール―に沿って車を駐車したまま非常口から徒歩で脱出しましょう。

車を運転する方は①~⑤の基本的なルールを頭に入れておき、普段運転しながら「ここで地震に遭遇したらこうしよう」とイメージしておくことが大事です。そして普段から安全運転を!

やまざきひかる



2015年10月27日火曜日

今やろう!その⑥【耐震化チェックをしよう】


9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その⑥【耐震化チェックをしよう】です。

参照:『東京防災』106~108ページ

直下型地震であった阪神・淡路大震災で亡くなった方の8割は家屋倒壊による圧死でした。地震のエネルギーとしては東日本大震災本震の1000分の一であったとはいえ、本当に多くの被害が出ました。自分が今住んでいる家やマンションの耐震を考えるのは重要な事ですね。

1968年の十勝沖地震や1978年の宮城県沖地震の発生を受け1981年6月1日に建築基準法が改正されました。まずはこれ以前に建てられた(正確には建築確認が下りた)建物かそれ以後に建てられた建物かで耐震性が大きく変わります。旧耐震基準では「震度5強程度の地震ではほとんど損傷しない建物であること」であったのに対し新耐震基準は「震度6強~7に達する程度の地震で倒壊・崩壊しない建物であること」となっています。そのため改正前後では地震による建物の倒壊リスクが大きく異なります。

とはいえそれがすべてではありませんので、1981年6月1日以降に建築確認が下りた建物だから安心と考えるべきではありません。水害などの災害に遭っている建物や雨水が建物内に浸水している場合、またシロアリなどの被害がある場合などは建物が地震に対して弱くなっている可能性があります。

『東京防災』107ページにあるチェックシートで確認することもできますが、【財団法人日本建築防災協会】が『誰でもできる我が家の耐震診断』という親切なページを用意してくれています。問診に応えるだけで簡易的に耐震のセルフチェックをすることができます。とりあえずこのページを開いてやってみましょう!その結果が心配な場合には、専門家に診断を依頼することができます。

とはいえ診断も改修も費用が掛かる話です。耐震診断や耐震化工事に助成金を取り決めている自治体が多くあります。ご自分の住む自治体にもそのような制度があるかどうか、調べてみてください。東京都も無料の相談窓口を設けています(『東京防災』269ページに相談窓口一覧があります)。また、私も建築が専門ですのでご相談に乗ることができます!

この家大丈夫かなぁ…と悩まずに、まずは相談してみましょう!
今やろう!家の耐震化チェック、でした。

やまざきひかる



2015年10月26日月曜日

『あの街に桜が咲けば』東京上映



陸前高田市のドキュメンタリー『あの街に桜が咲けば』。

この映画についての詳しいことは10月2日のブログに書かせていただきましたが、これは陸前高田市の津波到達ラインに17000本の桜を植えるプロジェクト・桜ライン311の活動を追ったドキュメンタリーです。

「自分の住む地域で災害が起きる時、あなたは自分と大切な人を守れますか?」

同じ思いをしてほしくない、先人の教訓が生かされなかったことが悔しい、という東日本大震災の被災地に住む方々の想いを伝えています。

以下、自戒を込めてです。
私たちには必ず配偶者・息子・娘・両親・兄弟姉妹・恋人など、とても大切な存在の人がいます。
私たちはみんな普段から自分の命を懸けてでもその人たちを守りたいと強く思っていますが、自分たちの身に起きる『災害』を意識して命を守るために備える人は少数派です。
災害が起こる時、大切な人と一緒にいて守ることができるとは限りません。そして「どこでもドア」もないしスーパーマンでもないので瞬時に助けに行くこともできません。

とても大事なことだと思います。防災・減災に関心を持つこと、そして大切な人にも自分の命を守る方法を知ってもらうこと。

こんなメッセージを受け取れる『あの街に桜が咲けば』が11月1日(日)に八王子市の首都大学東京で上映されます。学外の方も観ることができます。東京での上映は約半年ぶりになります。来年3月までしか上映会が行われない予定です。ぜひこの機会に、できれば大切な人と一緒に観てください!

詳細は公式HPの上映情報よりご確認ください。

やまざきひかる

2015年10月24日土曜日

災害時帰宅支援ステーション


昨日のブログ『オフィスの防災』 で帰宅困難者について書きました。
その追記です。徒歩で帰宅する人のための支援の取り決めの一つに「災害時帰宅支援ステーション」があります。

災害時帰宅支援ステーションとして、民間事業者であるコンビニエンスストア・ガソリンスタンド・ファミリーレストランなどが協力事業者として、①飲用としての水道水の提供 ②トイレの使用 ③地図等による道路情報やラジオ等で知り得た通行可能な道路に関する情報を提供してくれます。

上の写真のステッカーが目印です。(写真はローソン奥沢七丁目店で撮影させていただきました)
実際の災害時にはのぼり旗も掲げられるようです。
事業者さんに配布されているハンドブックが公開されていました。参考になります。

ただしこれはあくまでも善意によるもので強制されるものではありません。協力事業者さん自体が被災者となるケースも十分に考えられますが、帰宅困難者の方々のために平時から備えてくださっていることに本当に感謝できますね。この協力のおかげで不安が少し取り除かれます。

ありがとうございます!

やまざきひかる



2015年10月23日金曜日

オフィスの防災




社会人が1日の大半を過ごすオフィスで被災する可能性は高いですよね。
親子の防災からは少し離れますが、今日はオフィスの防災について少し調べてみました。

減災のためにオフィスでできることもたくさんあります。会社が動いてくれることを待たないで個人個人が「自助」を意識して備えるなら、企業全体を守ることにもなります。

パソコンを固定しバックアップを取る
パソコンが落ちたり飛んだりして壊れるのを防ぐために固定することと、大切なデータを守るためこまめにバックアップを取るようにしましょう。遠隔地にある外部のサーバーを利用することもできます。

避難経路を確保する
自宅の場合と同じです。避難路となる通路やドアが塞がれることはないでしょうか。日頃からの整理整頓が災害時にも役立ちます。

オフィス什器・家具を固定する
これも自宅の対策と同じです。背の高いキャビネットやロッカー、ウォーターサーバーなどを倒れないように固定したり、キャスターのついたコピー機などが動かないように対策したりしましょう。特に高層階では長周期振動を想定した対策が必要です。
『東京防災』104〜105ページ参照

非常用物品や機材を備蓄する
帰宅できないことを考えて3日分程度の水と食料を、またケガに備えて医薬品も準備しましょう。備蓄品は倉庫の奥深くなどにしまいこまず、いつでもすぐに取り出せる場所に置いてください。

帰宅のために備えておく
自宅までの距離が概ね20km以上だと帰宅困難と想定されています。東日本大震災当日は電車などが止まり500万人以上の帰宅困難者が発生しました。首都直下地震発生時には社員を一定時間社内に待機させることで混乱を抑える「一斉帰宅抑制」が推奨されています。待機後に徒歩で帰宅する場合には何が必要でしょうか?ヘルメット・歩きやすい靴・方位磁石・地図・ライト・水筒・非常食・簡易トイレなど、各自必要と思われるものを会社に備えておきましょう。帰宅が無理と判断し会社に泊まる場合には寝袋や歯ブラシなども必要かもしれません。

安否確認方法を決めておく
社外に外出していることを想定して会社との、またもちろん家族との安否確認の方法をあらかじめ決めておきましょう。電話回線がパンクすることが考えられます。電話やメール以外に、災害伝言ダイヤル・TwitterやFacebookなどを利用することも検討しましょう。


このほかにも、社内で防災訓練をすることでイメージを共有しておくこと、災害時の任務分担をあらかじめ決めておくこと、周辺企業や地域との連携を常に保っておくことなどもいざという時に役立ちます。

繰り返しになりますが、会社が動いて準備してくれるのを待つのではなく個人ができる備えを今やりましょう!

やまざきひかる


2015年10月22日木曜日

夜、眠る時…

夜中、ぐっすり眠っているときに緊急地震速報が鳴るとびっくり仰天です。
頭が半分眠っているので、すぐに適切に行動するのは難しいですよね…。

枕元にいつも置いておくと良い物を、下記から4つ選んでみてください。

⑴ 頭や体を守るための枕や布団
⑵ すぐに逃げるための自転車
⑶ 飢えをしのぐための食料
⑷ 動けなくなった時に居場所を知らせるための笛
⑸ 停電時に照らすための懐中電灯
⑹ 避難時の足の怪我を防ぐためのスリッパや靴
⑺ 暖をとるための七輪

正解は⑴、⑷、⑸、⑹です。
原則、移動は揺れが収まってから。じっとしている間は枕や布団で頭を守りましょう。
揺れが収まったら家族の無事を確認します。もし家の構造物や家具などで身動きが取れないようなら笛で自分の居場所を知らせましょう。
停電していたら懐中電灯を使って避難します。ガラスの破片などの危険がいっぱいですので必ずスリッパや靴を履きましょう。

今夜からさっそく準備してみましょう!

やまざきひかる


※参考にさせていただいた資料:『防災かあさん』 (みんなの防災部著/羽鳥出版)

2015年10月21日水曜日

今やろう!その⑤【家具類の転倒防止をしよう】


9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その⑤【家具類の転倒防止をしよう】です。

参照:『東京防災』100〜103ページ

10月16日のブログで部屋の安全を確認しました。家の中の家具や家電で危険と思える状況を見つけたら、命を守るために改善しましょう!大きな地震が起こると家具や家電は文字通り飛んできて人を襲います。具体的な方法は『東京防災』の冊子をご覧ください。以下、他の書籍などからの提案も交えてまとめてみました。

背の高い家具・冷蔵庫など
 (1)L型の金具で壁と固定する。(壁の強度に注意)
 (2)突っ張り棒タイプの転倒防止器具で固定する。
 (3)着脱式移動防止ベルトで固定する。
 (4)前下部にくさび形の転倒防止板を差し込む。
 (5)キャスター付きであれば下皿を置き移動を防止する。

壁に接していない背の低い家具
 (1)テーブルや椅子は脚に粘着マットなどの滑り止めをつける。

食器棚や吊戸棚などの開き戸
 (1)収納物が飛び出さないように開放防止器具を設置する。

その他、本棚にはゴムバンドやひもをかけて本が飛び出さないようにすること、テレビをテレビ台に固定すること、水槽の下に粘着マットを敷くこと、吊り下げ式照明器具はチェーンで固定すること、ガラスに飛散防止フィルムを貼ることなどが推奨されています。

しかし昨日ホームセンターの防災用品コーナーを見ていて感じましたが、それ専用の器具はそれなりのお値段がしますね。全部の家具を安全な状態にするにはある程度の出費が必要です。もちろん代用できないものも多いですが、防災用品コーナー以外で売っているものを使うと費用を削減できるものもあります。例えばL型の金具は1個100円程度でしっかりしたものが買えますし、吊戸棚などの開き防止には200円ぐらいから売っている「打掛」という金具を使用することもできます。節約しながら命を守る方法があります。個人としても会社としてもお手伝いしたいです。あきらめてしまう前に、どうぞお気軽にご相談ください!

今、部屋を見回してください。
例えば寝室でベッドや布団の頭の位置に倒れてくるかもしれない家具はありませんか?倒れると避難経路をふさいでしまう向きに家具が置かれていますか?
ちょっと忙しくて今すぐには家具の固定などができないという方も、危険かもしれない家具の向きを変えたり配置を変えたりは今夜にもできますね!

今日取り上げたような家具の固定などの対策をすれば絶対安全というわけではありません。「倒れてこない」というよりは「倒れてくるまでの時間を稼いでくれる」と考えておいたほうが良いかもしれません。それを踏まえて家の中での避難行動をイメージしておきましょう!

やまざきひかる

2015年10月20日火曜日

親子で防災散歩

 
親子で近所を散歩することがありますか?
 
次の散歩の機会を『防災散歩』にしてみてください。家から学校までの通学路や、よく遊びに行く友達の家や公園までの道をよく観察しながら一緒に歩いてみてください。
 
危険な場所はありますか?大きな地震で倒れてきそうなブロック塀や崩れてきそうな崖などはありますか?大雨で増水していたら危険な川や用水路がありますか?雷が鳴ったらどこにどのように避難しますか?
 
 
 
親子それぞれが見慣れた風景の中にも、災害時に牙をむく隠れた危険が潜んでいます。
子どもが1人で行動しなければならない時に突然災害に遭遇したら、どのように命を守る行動ができるかいつもイメージできるように教えてあげてください。また子どもたちだけで行動しなければならない時に突然災害に遭遇したら、自分の子どもが「率先避難者」になれるようにも教えてあげてください。
 
親である私たちは大好きな自分の子どもを命をかけてでも守りたいと思っています。
でも「その時」には守ってあげられないこともあります…。
今、教えてあげることと一緒に備えることが「その時」に子どもの命を守ることにつながります。
 
『防災散歩』…特別に必要な物は何もありません。一緒に歩くだけです。今すぐできます!

『防災散歩』をやったことがあるよ、あるいはこのブログを見てやってみたよという方で、近所にこんな危険があることに気づいたとか親子でこんな会話が良かったなどの感想があれば、このブログへのコメントでぜひ教えてください!大切な生きた情報を皆さんと共有できたら嬉しいです。

やまざきひかる

2015年10月19日月曜日

【実践編】今やろう!非常用持ち出し袋のチェックをしました


今夜は家族一緒に非常用持ち出し袋の中身をチェックしました!
まずは家族4人分の非常用持ち出し用袋を居間に集め、中を全部出しました。
 
 
9月に我が家にも届いた『東京防災』90ページを開きながら足りないものがないかチェックしました。提案されているものの中では足りないものはありませんでした。
 
次に家族でイメージしました。自宅が被災して住むことができなくなり避難所で暮らすこと、また避難所が満杯で入ることができず公園などで野宿することなどです。イメージして話し合うことで必要な物をより具体的に考えることができました。例えば冬の避難生活をイメージするとカイロ、歯を磨けない状況をイメージするとガムやペーパー歯磨きが必要なのではないか?などです。この話し合いから、みんなの中にトイレのことやプライバシーのことなど不安がたくさんあることも分かりました。準備することで減らせる不安もありますね。
 
また昨年冬から同居している母の非常用持ち出し袋の中身を初めて一緒に見ました。足りないものを教えてあげなければと意気込んでいたのですが…その中身は一番充実していました!! 参考になることが多かったですし、明日買わないといけないと思っていた「アルミブランケット」が4セット入っていたので家族それぞれのリュックに1セットずつ入れることができました。
 
今回の非常用持ち出し袋のチェックでは下記の点にも気づきました。
 
①手回し充電式ラジオ兼懐中電灯の使い方をちゃんと理解していなかった。
②一部の乾電池の使用期限が過ぎていた。
③一部の缶詰・アルファ米・お菓子・水の賞味期限が迫っていた。
④子どもにも防災に関心を持たせることは本当に難しい。
⑤娘のリュックが小さすぎた。
 
明日は100円ショップなどを回って足りないものを購入してきます。具体的には、数が足りなかった軍手とウエットティッシュ・簡易エアーマット・消毒液・ホッカイロ・レジャーシート・おしりふき・子ども用マスク・ナイフ・賞味期限が近かったのでミネラルウォーター・使用期限が切れていたので単4電池です。夜には充実した非常持ち出し袋になっていると思います。
 
近日中に始めたいと思っている「防災ピクニック」は、この非常用持ち出し袋を背負って歩きながら地域を知り、ほかの家族と非常用持ち出し袋の中を見せ合いながらいろいろなことに気づく機会になると思います。
 
 
↑途中こんな光景もありました(笑) 大切なペットとはいえ非常用持ち出し袋の中に入れっぱなしにしておくわけにはいけませんので、ペットとの避難についても別の機会に家族会議したいと思います。
 
非常用持ち出し袋のチェック、家族全員ですぐにやってみてください!
必ず気づくことがありますし、災害時を具体的にイメージしながら会話することができます。
 
やまざきひかる



2015年10月18日日曜日

アレルギー対応食品を備蓄しましょう!


食物アレルギーは、大人ももちろんですが特に子どもたちは命にかかわる場合がありますよね。そのような子どもたちは、災害で避難生活を送っているときに支援物資として届く粉ミルクや食事を安心して口に入れることができません。

東日本大震災の時にもこのような子どもたちがいて困ったというケースがあったようです。支援物資としてアレルギー対応食品を送った団体や個人もいたようですが、多くの場合必要な人の手元に届けることが困難だったそうです。特に行政の側も被災するような状態の時には混乱が生じ、アレルギー対応食品を必要としている人を把握することに手が回らないことは容易に想像できます。スーパーに行けたとしても、メーカーの工場の被災や道路・交通事情の悪化が原因で必要な食品が手に入らない可能性も高いです。

私の友人・知人の中にもお子さんがアレルギーを持っているという方が何人かいます。話をお聞きするとアレルギーはそれぞれ違いますので、子どもの状況を一番把握しているのはもちろんご両親でしょう。そのようなお子さんを持つお父さん・お母さん、必要に応じたアレルギー対応食品・食べられるお菓子などをぜひ備蓄しましょう!混乱した状況下で頼れる相手が見つからないことも想定しておきましょう。お子さんを守ってあげてください!

やまざきひかる

2015年10月16日金曜日

今やろう!その④【部屋の安全を確認しよう】



9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その④【部屋の安全を確認しよう】です。

参照:『東京防災』94~95ページ

家屋の耐震性が増し、大きな地震でも家が崩壊するというリスクは少なくなってきたかもしれません。しかし倒壊しない家の中でも、大きな揺れが起こると家具や家電が凶器と化します。高層住宅の上階ではさらにその危険は大きくなります。

今住んでいる家の中には、どんな危険がありますか?家族でチェックしましょう!
□ 避難経路となるドアや廊下が家具の転倒などでふさがれませんか?
□ 倒れてきそうな家具はありませんか?
□ ストーブに倒れかかって火事を引き起こすような位置に家具はありませんか?
□ 緊急地震速報を聞いてすぐに逃げ込めるような安全な部屋はありますか?

大きな揺れで背の高い家具や冷蔵庫は倒れ、テレビは水平に2~3m飛んできます。引き出しは飛び出し、窓や家具のガラスは割れます。地震での負傷者の30~50%は家具類の転倒・落下によるそうです。家具の配置を工夫したり家具を固定するだけでこのケガのリスクを大幅に減らすことができます。具体的な提案は『東京防災』95ページをご覧ください!

次回このブログで取り上げる「今やろう!」シリーズでは、家具の固定について取り上げたいと思います。

私は建築が本業で、特に内装工事が得意です。【防災士×建築】で、家具の固定や移動をご自分ではできない方のお手伝いもできたらと思っています。部屋の安全を一緒に確認して!などでもお気軽にお問い合わせください。当ブログのコメントやTwitter(@hikayamazaki)へのDMなどでお気軽にお問い合わせください。

やまざきひかる

2015年10月15日木曜日

親の手本



10月13日のブログに続き、10月12日に出席した『桜ライン311防災会議』からもうひとつ、最後の質疑応答でお聞きしたことをピックアップします。

2015年10月1日付で『やろうよ!こどもぼうさい』という防災団体(任意団体)を立ち上げました。子どもたちと子どもを持つ親世代の方々に、さらに防災・減災に関心を持ってもらえるような活動を目指しています。立ち上げたばかりで手探りで自信がない部分も多いので、この防災会議の機会に「子どもたちに防災について何を・どのように教えることが大切でしょうか?」と質問しました。

桜ライン311の前副代表・佐藤一男さんが答えてくださいました。
現在は防災士でもある佐藤さんは3人の小さな子どもたちのパパで、岩手県陸前高田市で被災され自宅は津波で流されてしまいました。(佐藤一男さんの体験談

ご自分の体験を踏まえ、次のようにアドバイスをくださいました。
「自分は子どもの頃、おじいさんから伝えられてきたことを繰り返し繰り返し教えられました。それは、津波が来たら人より先に逃げろ、大きな地震が起きたらテレビを見ている時間はない、逃げることを笑うやつのことは信じなくていい、といったことでした。大事なのは家庭で子どもの心に刷り込むこと、親がやって見せること、何度も何度も繰り返し語り行動に結びつけることだと思います。」

親の『生き方』には親の『言葉』よりも大きな力があります。
災害時に自分の命を守ることについても繰り返し言葉で教えることに加え、防災・減災に高い関心を持ち続けるという親の手本を見せることも本当に大切なんですね!

防災団体『やろうよ!こどもぼうさい』でも、子どもたちだけではなく、手本を示す立場の同年代の親の皆さんにも伝染するような活動を考えていきたいと思います。

たくさんのことを感じられた防災会議に感謝です。

やまざきひかる

2015年10月14日水曜日

今やろう!その③【大切な物をまとめておこう】



9月に配布された冊子『東京防災』ですすめられている10の防災アクションについて、その③【大切な物をまとめておこう】です。

参照:『東京防災』91ページ

災害時、すぐに持ち出せるように貴重品をまとめておくことがすすめられています。紙製の証書類(預金通帳・パスポート・土地や家の権利書・年金手帳・保険証・株券・保険証書・お薬手帳など)、印鑑、家族の写真などをまとめておくことができます。なるほど、水から守るためにビニールなどに入れておくのもいいんですね!そしてまとめた貴重品をまとめて盗まれることがないように十分に注意しましょう!

自宅が被災した場合、家屋倒壊による紛失や焼失可能性もあります。非常用持ち出し袋には預金通帳の番号部分のページのコピー・免許書等の写真付き身分証明書のコピーを必ず入れておきましょう。これがあれば原本が紛失・焼失してしまった場合にも必要な手続きを経て預貯金を引き出すことができるそうです。その他、1週間程度しのげる程度の額の現金(公衆電話用の小銭も)、いつも飲んでいる薬の名称を記載したメモなどを入れておくこともすすめられています!今すぐやってみよ〜!

やまざきひかる